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パワーストーン関連書籍のパトロール


前回に引き続き、またパワーストーン関連のご本のパトロールをしておりまして。

見つけましたw

とあるご本に、事実無根の記述が。


こちらは昨年ツーソンで買ってきたヒマラヤ産のクラスター。
なぜヒマラヤ産と言えるのか。販売者が、ネパール出身、ネパール現地で採取している話を私にしてくれて、ヒマラヤ8000m峰を登頂経験のある私として、それらが信頼できる内容であったから信じている、という理由。
オレンジ色は鉄分の色。
ちなみに宝石学的には、クォーツは、産地鑑別できないカテゴリーの石です。



そのままの抜粋はしませんが、そのご本曰く

『場の浄化にはオニキスが最強。

オニキスのポイントを浄化したい場所に置いておけばgood』

とな。

オニキスのポイントとな。

はいはい。

オニキスにポイントは存在しないんですね。





オニキスはクォーツの多結晶質なので、

いわゆるクォーツの結晶質、ロッククリスタルのような結晶原石の形にはなりません。

オニキスを、黒いクォーツの一種、ともしこのご本の筆者さんが捉えているならば、

黒いクォーツでポイント(結晶質として三方晶系の結晶原石)になるものは、

黒、ではないですが、いわゆるスモーキークォーツ(煙水晶)で、さらに色が濃いもの(スモーキーではなく黒に近いもの)、ということかな。

まあ、天然で黒いまでになってるスモーキークォーツは商業的な流通ではほぼ無いので、

仮に真っ黒に近いクォーツのポイントがあるとすれば、照射。天然ではないです。

(私は処理がいけないとか、反対してるとかではありません。)

オニキスというのは、クォーツの多結晶質。

市場に流通しているのは、

グレーのカルセドニーを染色しているものがほとんど。

だから、オニキスでポイント、というのは成り立たないのですね。

このご本、兎にも角にも、想像力が豊かで、ポエムが凄い。

だから、宝石学的観点からは、ツッコミどころ満載で、

終始にやにやしてしまうんですが、

小説=創作物だと思えば、なるほどすごい。

なまじ知識があると、こうまでは想像力を広げられないのも事実。

ということで、こちらのご本、微笑ましく拝読致しました♡





いつかのハワイ。
創作は自由だよね☆