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株式会社早時期仮名子を経営するなら…?

最近X上で「あなたのnoteを読んで(分析して)FBします」という試みをされている方を見かける。自分が分析FBを依頼しなくても、別の方々の事例を読むだけで参考になることがたくさんある。

今朝はみくまゆたんさんの記事を拝読した。FB内容とそれを受けたみくまゆたんさんの今後の展開について書かれていて、やはりとても興味深かった。

私は、仕事上noteの収益化を目指せないので、実行することは無いのだろうけれど、自分のnoteアカウントの価値を高めるならどういう施策をとるだろうかと考えてみた。

こういう、実現する予定のないシミュレーションというのはとても楽しいので、単純に趣味として行う。


0.ピラミッドの上から考えて行こう

発端は、X→noteの動線を作るには? という課題解決だと思うのだが、この課題を考えるにあたり、より上位にある自分の考えを整理したい。この先、目標設定ピラミッドの、上から考えていく形になる。


1.自分にとって「価値が高まった状態」とは何か

ピラミッドの頂点が最終目標だ。アカウントの価値を高める、を最終目標としているが、それはどのような状態なのかを定義したい。

そもそも私は、「価値」という言葉を、自己評価と他者評価のどちらだととらえているか。これは、本心としては自己評価だけれども、シミュレーション上は他者評価としたい。その方が面白いし、再現性のあるものを考えつくかもしれないから。

では、他者評価において「価値が高い」状態とは。一番わかりやすい「数字」を評価軸とする。フォロワー数、記事毎のスキ数、ビュー数(not PV)、収益等々、今回はひっくるめてしまう。これらの数字の相関だったり、具体的な数値目標を持ち合わせていないからだ。


2.数字を伸ばすことを目指したときに、私がやるだろうこと

それは、自分を会社だと捉えること、だ。

自分を会社と仮定し、自分のすべての活動を企業活動と仮定する。
そのうえで真っ先にやることは、「事業部門を明確にする」ということだ。


3.事業部門を明確にするとは

つまりは、自分の明確な専門分野を持つということだ。具体的に言うと、短期間でもいいので、一つのコンテンツについて定期的・集中的に発信することだ。

専門分野、と書いたけれど、何もレベル10を目指さなくてもよい、と考える。何なら、レベル0から少しずつ理解を深めたり上達したり、好きになったり。その過程と、対象への尊敬が見える化されていればいいと思う。

元々好きな分野がある……例えば、お気に入りの醤油があるなら、その醤油の美味さを最大化する料理は何かを探求するなど。


4.事業部門を明確にする意義

これは、2つのメリットがあると思う。

1)自分のブランドなり看板を固めることが出来る

TV CMを観ていて、「この会社結局何やってんの?」と思うことはないだろうか。あれは、周囲のCMが明確に何の商品をPRしたいか固まっているからこそ、「わからなさ」という要素が際立って、アピールポイントになっているのだと思う。

群雄割拠のnoterの中で、何やってるか分からない人が大半の中で、「名前は分かるけど何やってるか分からない人」を目指すのは、そしてそれでアカウントの価値を高めるのはなかなか険しい道のりだと思う。
要は、「社名で売るよりは事業名・商品名で売る方がいい」ということだ。(と思う)


2)ターゲットを明確に出来る

PR活動を行うにあたって、ターゲットを決めるという作業を省略するいうのは、長い目で見ると逆に労力がかかる。その一方で、ターゲットを決めるのも又難しい作業ではある。

ここで、自分の発信内容を事業部門化出来ていたら、いくらかターゲットの設定が容易になると思う。あらゆる物事には、大小の差はあれ、ファンダムが存在する。シンプルに、そのファンダムに届くよう、そして刺さるよう発信するという方針も設定できる。


5.事業部門はいくつかあった方がいい

数字を稼ぐ事業と、その企業のアイコンやアイデンティティとして、数字は出なくとも続けたい事業と、分ける方がメリットはあると思う。

先に述べたように、専門化された事業部門は特定の層にリーチしやすい。ここを入口にして、自分が本当にやりたい事業――日々のエッセイや、ニッチだったり、逆に漠としたコンテンツについての発信をし、それらへの反応を増やす。


6.私の場合

私自身は完全にこの、複数事業部門型の運用をしているアカウントだと思う。

私を㈱早時期仮名子とするなら、主力事業は「キンプリオタク事業部」である。創業当時の事業でもある。そしてこの事業の屋号(アカウント名)は、生命体(だっせぇ~~~~)。屋号は絶対統一するべきだった、と、日々思う。
でも、アカウントを分けたことについては正解だったとも思う。
キンプリオタク事業部は、いつも記事を読んでくださる皆様がたくさんいたり、ごくたまに起こるバズに伴ってXのフォロワーが増えることで、ずいぶんと順調に活動出来ていると思う。

※一旦念押ししたいが、私はこのシミュレーションで便宜上フォロワー数を「数字」と表現しているが、おひとりおひとりに感謝していますから!!

キンプリオタク事業部から弊社を知った方々が、赤字部門であったエッセイ事業部・小説事業部にも目をかけてくださった。その率は、体感で1%。でもこの1%の方々は間違いなく「濃い支援者」だと、確信している。何のゆかりもない人間の小説を毎回読んで、大切なお金や時間をかけて書籍を購入してくださっている。
もちろん、小説事業部門から直接興味を持ってくださった方々にも、厚く支援して頂いて、ありがたい限りです。


7.今後さらに展開するとしたら

まず、この早時期仮名子アカウントで事業部門を増やすと思う。全く新たなコンテンツに関して立ち上げるもよし、今ある小説事業部にもう少し力を入れるもよし。具体的には、修行も兼ねて短編をもっと書きなさいよと思う。ごめん。
なお、小説事業部は、上で言うところの「数字は出なくとも続けたい事業」に該当する。自分が書きたいのもあるし、この事業部を気に入って下さった方々にとてもお世話になっているから、自分にとってうれしい展開をもたらしてくれる。
新たなコンテンツならば、実現可能性が高いのは「戦略事業部」かな。
現時点で、注目記事の分析記事というものがあり、これは事業の軸として結構強いと思うので、同様に、コンテストものや、同人活動についての戦略を考える記事をいくつか書くだろう。

だろう、と書いたけど、実施するつもりは今のところない。私のキャラクター性とか語り口でそれをやるとめちゃめちゃ鼻に付きそうだし、「さして実力がないのにたまたま得た結果で語っちゃってる人」感がスゴイから。あくまでこれはシミュレーション。


8.X→noteの誘導

この記事のそもそもの目的なわけですが……むずいよねぇ。ひとまず、戦略事業部を立ち上げたと仮定して、次にやることは、noteでの収益化を目指す方々と繋がりを作ることだと思う。
超具体的な、短期的戦略としては、今すぐにでも、note分析をされている方に分析していただきアドバイスを受ける。そしてそれを実践していく様子を記事にする。定期的に何度も書く。
いや、その前に、「アドバイスを受けて策定した戦略の企画書」みたいなガチガチの記事を書く。普通にやった方がいいことだし、その後の実践記事は公開PDCAサイクルレポートなわけだから、企画書があり大目標課題設定数値目標設定をやった方が、読む側も分かりやすいと思う。

また、そのうえで、大目標のさらに上をめちゃくちゃアホなものにする
「noteで収益化して、特大プリンを作る」「推し作品の聖地巡礼する」「推し愛を綴ったnoteで今度はバカデカハードカバー図録を作る」とか。自分にしか価値がない野望を設定しておく。
これは私の好みの問題だが、企画書まで作ってPDCA回すというガチ感の緩衝材として、数値目標の先にアホ目標がある方が、何か応援しやすいと思う。
若干逸れたけれども、要は「X上で戦略策定のきっかけづくりをし、note上でガチ戦略を掲げ、PDCAを回す様子を逐一Xで流す」ということだ。
その際のXアカウントは、これまで使っている早時期仮名子(そうじき)アカウントを使う
新たなアカウントの立ち上げをしてもいいと思うけれど、現時点で私に割と計画好き分析好き(文フリ出店記等)のイメージがあり、また人間的なアホさも認識してくださっているフォロワーが居る。この、「アホ目標の為に戦略ガチる」という計画にマッチしたアカウントと切り分けてまで、新たなアカウントを立ち上げるメリットがあまり思いつかない。


9.収益化に繋げるなら

まぁ想定内ではあるだろうけれども、戦略事業部門で、ある程度の結果を出し、まるっとメンバーシップにする。その際に、注目記事分析記事は引き続き完全無料とする。「こういう分量と内容の記事をメンバーシップでも出していきますよ」というサンプルや、意思表明として機能させる。
(正直あれが完全無料な時点で、お得感が出ると思う。)
PDCAを回す、その結果の数字は赤裸々に明かす。それを総括して、要素ごとの分析記事……X→noteの誘導に効果的だった施策とか、1カ月間注目記事マガジンの定点観測をするとか?

いずれにしても、メンバーシップは、一定の結果を出してから始めると思う。新しいサービスは、ブランド価値が高まった状態でリリースするもんちゃうの? という偏見に基づく。いきなり○○人突破!って言えた方がいいよね。
あと、人間「売れてます」って言われた瞬間に一番購買意欲が高まると思う。「売れてます」と言う文言を獲得する努力をしたい。(収益化目指すならね)


10.収益化を目指さないなら

私個人としては、濃い支援者の皆さまとより近い距離感でコミュニケーションをしたいので、メンバーシップを立ち上げるならそのような場を目指すと思う。
※今、操作ミスで謎のメンバーシップが立ち上がってしまっているが、あれは無視して欲しい。
また、文フリで販売した「今、文フリ出たいと思ってるあなたへ」の「つづきのはなし」。これは、書籍購入者のみが閲覧できる、随時更新型のコラム記事群なわけだが、形としては、初回の支払いのみの永久メンバーシップみたいなものだと思う。そして、これが非常に書きやすい。「ここだけの話」と言うのは、実際の内容が秘匿性が高いものでなくとも、書きやすく安心感がある。

まとめ

以上のシミュレーションを経て私が考えた戦略は
 ・特定分野の事業部門を作る
 ・その事業部門でターゲットを定めた発信をする
 ・一方で自分が本来やりたい事業部門は守る
 ・事業部門の立ち上げのきっかけをX上で可視化する
 ・事業展開の戦略を定め、公開する(最終目標はアホにする)
 ・本気のPDCAを回す
 ・メンバーシップは結果を出してから立ち上げる

である。
繰り返しになるが、これは「もしアカウントの価値の最大化を目指すとしたら」という仮の課題に基づくシミュレーションであり、その課題が現在の自分の克服したい課題とズレているので、実行する予定はない。
こういう考え方が出来るな、他の人の再現性まで考慮するならこういう落としどころになるのかな、という、思考遊びみたいなものなので、ご承知おきください。





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