【完全無料】注目記事に10回選ばれたので分析と総括をします
1)なぜこの記事を書くのか
①鼻につくのは承知の上で情報を提供したい
私が注目記事に結構な頻度で選出されているのは、フォロワーさんにはそこそこ知られていると思う。ここで改めて、注目記事についての記事を書くことは、「またかよ」「調子に乗ってて鼻につくな」と思われる可能性大・大・大である。
しかし、一方で、私が経験に基づいて分析した注目記事の傾向や、その影響は、私にしか知りえないことだ。かつ、系統の異なるアカウント2個持ちで、両方が同じ回数注目記事に選出されたことがある。両アカウントの比較ができる。その情報に価値を見出す方が少なからず居る、と思っている。
需要があるなら書きたいというシンプルな動機である。
そして、無料で大放出したい。これは私の美学である。
②「注目記事」に選ばれることって本当にすごいのか
複数回選出されることにより、すごい人だと思われている節がある。
でも、本当にすごいのか? と自分で訝っているし、同じように思っている人が居ると思う。「別にすごくないのにすごいすごい言われて調子乗ってる」と見られるのも居心地が悪いので、この辺りを改めて考え、自分の言葉で書き残しておきたい。
※前提
■アカウント
アカウント2個持ちです。
①生命体
稼働 2023.7.23~
フォロワー数 300名
記事の系統 King & Princeの推し活記事
注目記事選出回数 5回
②早時期仮名子(このアカウント)
稼働 2024.1.19~
フォロワー数 250名
記事の系統 エッセイ・コラム・小説
注目記事選出回数 5回
■状況
注目記事選出回数、稼働期間1年半で、2アカウント合計で10回。
平均1.8ヶ月に1度選出されている。
2)選ばれた記事の共通点
①選ばれた記事一覧
通称 WWT
通称 与えない
通称 文庫本
通称 オードリー
通称 飛切
通称 黒板五郎
通称 ibis
通称 宇宙
通称 羽釜
通称 うちわ
②選ばれる記事には複数の構成要素がある
記事をアップした後「多分これは選ばれるだろうな」と予想する時があり、それはだいたいの場合的中する。では、そのように予想する理由とは何か。
「選ばれやすい要素がいくつかあり、その中の複数の要素を兼ね備えているものはさらに選ばれやすい」からだ。
③選ばれやすい記事の構成要素8点
影響度の高い(という実感がある)順に並べる。
(大前提)A 独自性がある
B コンテスト受賞作
C トレンドの話題
D 推し活記事
E 作ってみた、やってみた
F ツール
G すでにバズっている
H 生活
各要素を解説する。
A_独自性
どんなカテゴリでも、独自性のある記事が選ばれる、というか独自性が一見して分かる記事が選ばれる。それは、テーマ選定であったり(黒板五郎)、羽釜だったり。
B_コンテスト受賞作
無条件で注目記事入りするし、コンテストで受賞出来たら、心情的には受賞>>>注目記事、だと思う。普通に良い記事を書くしかない。
C_トレンド
イベント翌日のレポートは選ばれやすい。先日の文フリ京都は、3~4日連続で参加レポート記事が注目記事入りしている。しかも、記事の分母が少ないので、かなり選出されやすい。
文フリの場合、販売した作品自体に作り手の独自性が出ていたり、創作を支援するプラットフォーム(多分)のnoteとしては、推したいイベントだと思う。
アーティストのライブ等については、現地にいた者としての熱だったり、その人しか書けない視点が決め手になる、気がする。
「オードリー」については、イベントレポなのに私自身は参加しておらず、参戦した夫の人生レポでもある、というのが独自性だったと思う。
あと、先日のSUPER EIGHTのライブに参加された方々のレポが、唸るほど上手く面白かったので参考にされたし。基本オタクは、ライブレポを書きなれているし読みなれているので、文章力が高い人が多い。考察好きだし。
D_推し活記事
Cの後半の内容は推し活記事と重複する。
そして、推し活記事をさらに分類すると
・情報集約系
・感想系
・愛が行き過ぎてる系
・沼落ちのきっかけ系
である。
簡単そうに見える情報集約系だが、アイドルの活動量は半端ないので、付け焼刃のキュレーションではファンから総ツッコミされる可能性大。あと、各種情報やイベントの希少性、オタクに嬉しい「沸き度」は、普段から首まで推し活に浸ってないと分からないので、実は一番難しいと思う。私は書けない。
感想系は、いわゆる「バカデカ感情」か「考察」が必須。
愛が行き過ぎてる系は、そのままだが、行き過ぎた愛を「作ってみた」「やってみた」で具現化具象化する必要がある。記事にする際、行き過ぎつつも、途中一瞬冷静になって「何やってんだろう私」モードに入ると、読者も若干の共感と安心を覚えるのでおすすめ。
沼落ちのきっかけ系は、非常に選ばれやすいが、条件があり、既にXのファン界隈で大バズりしている必要がある(多分)。大バズりの基準は、600スキ以上くらいかな? 体感です。
E_作ってみた、やってみた。
5番目にしてはいるが、選ばれやすい分野だと思う。
Dで書いた通り、愛や執念、几帳面さ、こだわり等が行き過ぎている方が、普通に読んでて楽しい。
最近編み物が流行っているので、編み物記事はよく見かける。ハンドメイドにはその分野内で明確にトレンドがあるので、意識するとよいかもしれない。初心者が初めてやってみた、という熱のある記事も選ばれやすいと思う。試行錯誤と達成感はしっかり見せた方がいい。絶対に書き手なりのドラマがあるはず。
F_ツール
CanvaとかibisPaintとかね。Eの作ってみた、やってみた要素も兼ね備え、実用性もあるので選ばれやすい。あと、姑息だがnoteが推しているツールは当然選ばれる。
アナログだと、年や年度の節目、あるいは10月には手帳記事は選ばれやすいと思う。
G_すでにバズっている
推し活の沼落ち系と重複するが、X経由やnote内でバズった記事は、もうその名の通り事実上注目記事である。
H_生活。
料理とか、ライフハックとか、買ってよかったもの。
私はこの分野はあまり得意ではない。生活に「意志」を持っている、それを感じさせる記事が人気、な気がする。そもそもが漠然としたテーマであり、読者が共感出来たり「取り入れてみたい」と思うような適度な身近さがある一方で、少し尖った独自性もある…ムズ。「何気ないけどなんかいいエッセイ」って書くのムズいですよね。
以上の要素を踏まえ、記事の構想段階で
「これとこれとこれに当てはまるな」
という考え方をすると、選ばれる可能性は上がる、と思う。
私自身、書いた後「これ選ばれそう」と思う記事は、複数要素を兼ね備えている。
そういう観点で行くと、「黒板五郎」なんかは、推し活記事愛が行き過ぎてる部門の一点突破なので、ホント謎。選んだ人の機嫌が良かったとしか思えない。
3)選ばれた結果
①数字
下の画像の通り。
特筆すべき点は、早時期アカウントは明確に注目記事のビュー数が高い。
しかし、生命体アカウントの方は、注目記事であるかどうかと、相対的なビュー数の高さは必ずしも一致しない。
これはなぜかというと、オタク界隈でウケる記事は、よりディープな情報であったり、オタクにしか分からないレベルのバカデカ感情が含まれていて、もはや一般の方々には共感できないところまで行っていたりするからだ(と思う)。
いずれにしろ、ビュー数は間違いなく増える。
②フォロワー数の増加
これも、アカウントによる。
生命体アカウントの方が、注目記事選出によるフォロワー増が多い。
これは、前後の記事の系統と注目記事が一致しているかどうかで決まると思う。フォローするということは、本来の目的は「その人が更新した記事は毎回読みたい」ということである。しかし、注目記事の前後数本の記事が、注目記事と異なる系統だと、読み手は「自分が興味ある記事ってこの一本だけなんだよなぁ」となり、フォローには結びつかない(多分)。
よって、記事の専門性の高いアカウント、系統が明確なアカウントの方がフォロワー増が見込める。
③案件
仕事依頼ですね。
ゼロですよ。全くのゼロ。何も起きたことない。
これは私のせいなのか何なのかよくわかりませんけれども……
ライターさんなら違うのかな。
あと、これも②の、アカウントの系統が固まっているかどうかで変わってくると思う。例えば、映画評論で何度も選ばれているとかなら全然違うと思います。私はしょせん賑やかしよ……
④お気持ち
嬉しい。おお、自分すげーじゃん、ってなる。
ドヤドヤ。多分珍しい存在ですよねって思う。
note公式さん、塚田農場みたいにポイント制のフェイク役職とか欲しいよ。
以上。
4)書くときに気を付けていること
※大前提
最後まで読んでもらえること。
注目記事に選出される記事のほとんどが、少なくとも1,000字は越えている。皆さん書き慣れているので、そんなに多いと感じないかもしれない。しかしフォロー外の他人の文章を1,000字読む、というのは、1,000字書くより難しいと思う。
①定期的にボケて読者を振り返る
ほとんどの選出記事において、私は小ボケをいくつか挟んでいる。
終始真面目な文章だと、長文を読み慣れている方々ならともかく、時間つぶしにちょっと読むかという気分の方にはしんどいだろう。
だから、500字おきくらいに小ボケを挟んで、ガイドさんのように「ここまでついてきてくれてますか」する。あと、小休憩。
②アホになれ理論
先日「すまいるスパイス」でも話した内容。
冒頭で「私はアホでーす」と言わんばかりにしょーもない小ボケをする。そうすると、読み手のガードが下がり、心のボディ(は?)がガラ空きになる。ボディガラ空きの読み手としばしアハハウフフした後で、いきなりこっちだけ真面目にいいこと言うモードに入り、一発ぶち込むと、すごく効く。
分かりやすく言うと、導入部は読みやすく軽くしておいて、盛り上げ所や主題に入っていくあたりで真面目になると、導入部の小ボケがフックになり、より「いいこと言ってる」感が演出できる。という話。
③目次機能を活用する
目次を入れると一気にハウツー感とかネット記事感が出るので、読みやすくはあるがポリシーに合わん、という方もいるだろう。
そのような場合は、下書き段階だけでも目次機能と見出しを使うことをお勧めする。理由は④に続く。
④話の着地点を明確にする
「この話はどこに向かうんだ」という状態で読ませるのは結構テクニックや文章力が要求される。私にはそこまでの能力は無いので、タイトルで、記事のテーマを明示したり、何の話なのかを書いたりする(例:オードリー、うちわ)
タイトルで無粋に記事内容を明示しても、その途中で読者の想像を超える情報や感情、展開があればそれでいいし、尚いい、と思う。
着地点を明確にするための方策として、③「目次機能の活用」も挙げられる。自分で書いていて、今展開のどのあたりまで来ているのかとか、段落ごとの情報の関連性を視覚的に確認できる。ゴールに向かって、きちんと走れているかを確認する、ということ。
⑤蛇行させない
④で確認した結果、「やば、話が蛇行してんじゃん」と気づいたら、きちんと修正する。同じことを言っていたり、並列で書くべき情報が違う階層になっていたりする。
あるいは、「でも」「しかし」「一方で」の連続。話が3回転サルコウ。自分の気持ちをとりとめなく書いていくときにありがち。とりとめない風にとりとめて書くべし。あるいは最後にとりとめるべし。
…とりとめるって動詞なの?
⑥注目記事狙いでもいいから、やるならガチる
こんな感じでいいっしょ~じゃなく、作ってみるならとことんやる。沼落ちしたなら、その時の自分の気持ちをしっかり見つめる。
愛情なんて行き過ぎれば行き過ぎるほどええですからね~他責や他害に走らなければ。という気持ちで書いている。ガチ勢が見た時に、あぁこいつ愛無いなとか、手抜いてるなって思われたくないです。
例え注目記事入りしなくとも、そういうガチ記事が書けたら達成感ある、と思う。
総括)すごいのか、すごくないのか
・「えへへすげーじゃん私」ぐらいではあると思う
とりあえず、回数として希少価値はあると思う。しかし、文章の巧拙・記事としての希少価値という尺度で見れば、全然すごくない、と思う。反復と検証により、何となく傾向が分かってきた、というだけのこと。そして、多分note編集部の誰かしらと相性が良かったのだろうと思う。
・この記事を書けるくらい検証したのはすごい
4回目くらいから、何で選ばれるんだろうという検証を何となくするようになった。さらに、一番最初に「WWT」でバズった時から、Xのフォロワー1,000人の期待に応える、少なくとも3割の人が最後まで読める記事を書こうということは意識していた。検証という打算と、行き過ぎた愛を両立してきたのはすごいと思う。
この1年半ちょいで、いろんな人から「狂気を感じて好き」と言われた。最大の賛辞だと思っている。狂気をキープ出来なくなったら、書く人としての私は終わると思っている。
・でも結局noteの中だけでのことですから……
そう。noteやってない人からしたら「何それおいしいの」である。
noteから飛び出して何かしら評価して貰えた時、やっと「ちょっとすごい」になると思う。
文フリがかなり楽しく、予想以上の方々に購入していただけたので、こういうことをきっかけに、noteの外でも頑張っていきたいなと思う。
以上!!!
お役に立てたなら幸いです!!!!