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風のゆらぎや雲の様子に感動する
アラブで気付いた風や太陽のありがたさ
日本で忙しく日々送っている人には、なんと呑気なと呆れられるかもしれない。しかし、この1週間くらいで、自分自身、人間が一つ成長したのか、後退したのか、少し前の自分とは別フェイズに入ったと感じる。それは風や太陽や雲の動きを、例えばSNSでM1進出した芸人がとか、どこの何が美味しいとか、人の噂などよりも関心事になったからである。関心事というわけではないが、非常に強く五感に語りかけて来て大切に出来るようになった。ただ、ババアになったんだろ?と思われるかもしれないが、そうではなく確実に自然を身近に感じれる。これを今年私は学んだ。
それは多分今年5月からアラブに住み、喧騒を離れ、酷暑を経験した後に、じっくりと感性を研ぎすます事が出来る様になったからだろうと思う。勿論日々イライラしたりストレスを抱えていたら難しいかもしれないが、時間の経過と共に考えも変化し、そういうイライラも手放し、孤独も解消したからかもしれない。しかし、たとえ忙しい日々であっても、早朝の6時頃夜明けをじっくり見るのは良い習慣だと思う。
12月季節の移り変わりを感じる
日の出が6時半から7時頃に始まり空が美しくオレンジ色に染まる。そして、今日の空はうろこ雲だった、とても珍しい。ひょっとしたら山の方では雨が多少でも降っているかもしれない。早朝は寒いくらいだし、風が涼しくて心地良い。度々言ってるが、アブダビは夏が50℃の酷暑だったので、今のありがたさが身に染みる。もう砂漠を水筒数個とナツメヤシの実数個で生き延びたイスラム商人?、少しの水で生き抜く植物、動物達の気持ちがほんのかけらでも分かった(いやわかるわけがないだろう〜ずっと冷房の中に居るのに!大げさに言ってすみません!)しかし、我慢の日々だった後にやってくるこのオアシスは本当にありがたい。
オアシスの季節は本当にありがたい
そういうわけで、私は毎朝6時から8時頃までプールで泳ぎ、空を見る、風を感じるのを楽しみにしている。プール友達も居て、最近毎日読書している友人と駄弁っている。ネリー二というオランダ人女性だ。彼女は昨年生死を分ける大病から復活し、命の重みや尊さを知っているから、季節の移ろいを感じ取る感性の度合いもまた別レベルだろう。彼女と仏様みたいな会話をしてから朝食を摂ると、ただ、生きているだけで十分だと思えたりもする。風や微かな季節の移ろいは、日本の四季の美しさとは雲泥の差だけど、アラブ特有の12月や1月のスピード感ある気候の変化は楽しいものだ。この表現は難しい。日の出の速さやら、気温や風が30分おきくらいに微妙に変化するんだが、なかなか表現しにくい。
この境地に達することが出来て嬉しい
この境地に達するのに数ヶ月かかったが、死にかけたネリー二ちゃんと同じ思いをシェア出来るのは嬉しい。アフリカから来たライフガードの人も、インドから来た多くの掃除人や従業員も、時折空を見上げたりする。故郷に居る家族を思ったりしているのだろうか。人間にとって、そして砂漠に住む者たちにとって、一番の安らぎなのだ。恵まれ過ぎている事に気付かない日本の人達は、過酷な気候の土地に暫く住んでから、涼しい風を享受してみて!私みたいに人生観変わるかもよ!