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dmm.makeで注文後に挫折しそうになったけど頑張った話【3Dプリンター/キーボード】

この記事の続きです。
DMM.makeの3Dプリントサービスを利用したキーキャップの記事です。
素材はPA12GB, ナチュラル(MJF)です。

ある程度納得できるレベルまで研磨できたので結果の報告です。
以前の記事にイイねをして下さった方、ありがとうございました。
あなたのお陰で頑張れました。

初めの状態

無垢。

#100と#240

確かな成長を感じる

#100の時点で色が変わりました。黒っぽくなりました。
やすりの上に載せているので、背景とのコントラストで写真上はより黒く見えています。

精度や表面の密度、凹凸について、キーキャップごとの個体差が結構大きかったです。
下段の右から2番目を見てもらえれば分かるでしょうか?
上面にも側面にもムラがある個体がありました。

あんまり削りすぎると高さが変わってしまうので写真のところまででやめました(いったんは……。)。

#400と#800

背景でこんなにも色が違って見えるのか

実際の色も少し違います。でも写真だと全然違って見えますね。
手前の曲面部の滑らかさが全然違います。


出戻り

ここまでやったあと、ほとんどすべてのキーキャップを#100からやり直しました。
もうちょっと上手く出来そうな予感がしたからです。
そしたら、もう我慢できませんでした。

というのも側面が平たくなかった事が原因です。

この時のやすり掛けのスタイルが、紙やすりを下に敷いてキーキャップを動かす方法です。
均等にやすれる事を期待しましたが、凹んでいれば均等にはならないですよね。

なのでスポンジや指で地道にやる事にしました。
これが、辛い。
おかげで人差し指のあたりが腱鞘炎になりました。
しかし、結果は出た。

左をやり直して右になった

手前の側面や上面を見てください。
ボソボソだった側面が滑らかになっていますよね?
人差し指も報われるってものです。

#800出戻り

マウスパッドの上に載せちゃってるので白く見えてます
やすりの上に載せるとこんな色合い

その勢いのまま#2000へ

#2000

かなり滑らかになりました。
間に1200を入れたらもっと良かったかもしれませんけど、限界でした。
見た目は白かったり黒かったりするんですけど、触り心地はほとんど一緒です。

裏面とは明らかに違いが出てます

側面のボソボソも一部残っているものの目立ちにくいレベルになりました。

手前の長いやつは未研磨

手前の未研磨のヤツと比べると一目瞭然。
達成感とは、これか。

しかし、まだ終わりません。
最後の工程に突入です。


蜜ろう

塗った後

一気に黒さが増しました。
30分程度置き、乾いた布で拭き取ります。

からぶき後

色の個体差が小さくなりました。
全体的に黒く、しっとりとした見た目です。
実際に触ってもサラサラからしっとりに変わりました。
意外とベタつく感じはしないので良いです。

補足

今回はやすり後に乾拭きしてそのまま蜜ろうを塗りました。
しかし、ブラシなどで洗浄した方が良かったかもしれません。細かい部分の削りカスが残ったかもしれないです。
現状特に不便は感じていませんが、念のため。

それから洗浄後にしっかりと乾燥させても良かったと思います。
素材自体は固いんですが、結構ポーラスなので水分を含みやすいかもしれません。
水分がある部分には蜜ろうが入らないので、均一な仕上がりを目指すならいったん乾燥した方が良さそうです。
まあ、現状特に()。

完成

ええやん!

研磨前と比較するとこんなに違います。

頑張って良かった~!!

感想

研磨について

全行程で60時間くらいかかりました。
出戻り無しでやれても30時間以上はかかりそうです。

おかげでSPY×FAMILYとかぐや様、パリピ孔明のアニメを見れました。
最近あんまりアニメ見れてなかったから、ちょっと嬉しい。
SPY×FAMILYも、かぐや様も、とても良かった。
パリピ孔明は尻すぼみでした。コミックも途中から買っていないのでアニメもその域を超えなかった印象です。


閑話休題。
もっと良い方法があったかもしれません。
今回はこんな感じの耐水ペーパーとスポンジを使いました。

スポンジは指への負担が小さくなるので結構良かったです。
でも強い圧をかけられないので窪んでいる部分には不向きでした。

こういう棒やすりもいいかもという噂を聞いたんですが、結局窪みや曲面には対応できないので今回は買いませんでした。

指が最強ってこと。

指を犠牲に出来ない方、時間を無駄にしたくない方は”ブラック磨き”の処理をしたものを買いましょう。
たったの1000円程度で磨き処理をしてくれるとか、安すぎか!?


3Dキーキャップ使用感について

悪くないです。
これまで感じたことのない感覚です。
面白くはある。

微妙な点を挙げると、
私はフレーム無しで使っているんですが、そのせいでちょっと不安定です。

これが、てこの原理ってやつ。

使用感は悪くないけど、微妙にモヤモヤです。
めっちゃ気になります。
しかし、一応の対策が出来ています。
対策は、押下圧60gの茶軸から35gのピンク軸に変更することです。

タクタイル軸のPressure pointが意外と高い事が要因の一つだった思います。

赤丸までに引っかかるような感覚がある

これをリニアのピンク軸にすれば引っかかるポイントが無いんで、親指側が浮きにくくなりました。

引っかからない

暫定対応はこれで。

あと追加で静音リングを付けました。
これは好みの問題だと思います。

ストロークが短くなれば、強く底打ちする事も減ります。若干効果があったかな、と思います。
押したときのグニグニ感が嫌いじゃなければ有効だと思います。


今後の野望

Corneを提供していただいてから
素の状態で楽しみ
テントにして楽しみ
今回3Dキーキャップで楽しんでいます。

しかしフレームが無いために不安定な問題が生じています。
軸を変更してお茶を濁していますが、考えてみたい解決法があります。

もちろんフレームです。

しかし買おうにも売っていません。
以前はGBグループバイがあったみたいです。

もちろん終了してしまっていますが、これはtentingのケースですね。
Corne自体は結構昔からあるシリーズっぽいので、今更次があるかは分かりません。

それを自作してみたいと考え中です。

今回の3Dキーキャップ用のフレームとか、リンクのようなtenting用のフレームとかを3DCADでモデリングして3Dプリンタで出力してみたいな~とアバウトに考え中です。

Corneのカスタマイズを色々やってみてますが、やればやるほど新しいカスタマイズに興味が湧いてきます
永久にCorneをしゃぶれる気がする。

そして、そろそろ3DCADのフェーズかな、と。
CADのインストールすらしていないので、そこから勉強したいと思います。
野望と言って差し支えないほど、大きな望みです。


あと、無線化にも挑戦したいです。
BLE Micro Proを使えば、PCへのケーブルも左右を繋ぐケーブルも無線に出来るらしいです。

欲しいけど現在売り切れ中です。
色々調べてる間に売り切れちゃいました。
無念。

こちらも近々挑戦してみたいと思います。
できたら遊舎工房さんの夏の自作キーボード祭り中に注文したいですね。

最後まで読んで頂きありがとうございました!
また、キーボードの記事も書きますので、そちらもよろしくお願いします!


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