僕らに見えるブルーロック【マンガ感想】
今回はマンガ「ブルーロック」から学ぶスポーツです。
割かしトンデモ能力感がある本作ですが、結構実際にある要素をマンガ的に昇華していると思っているのでそういう感じの随筆です。
今サッカーなどのフィールドスポーツをしている方にぶっ刺さるように描きたいと思います。
主人公・世一
特別な才能を持っていないかのように登場した世一くんですが、流石は主人公。フィールドを把握した頭脳プレーで読者を魅了してくれます。
相手の隙をつくような走り込みやそれに合わせたパスが得意です。
そして、最新21巻では4次元の視界という超越視界を獲得しました。
サッカーを中心にしばしば言われる俯瞰視点のやつですね。
私はこれを体感した事はありませんが、もっと小さい事なら体感したことがあります。
実際にあるブルーロック
俯瞰視点とまでは行かなくても相手をよく見ることで無双できるシチュエーションってありますよね。
そしてその状況に相手を誘えるようになると一気に1on1や2on2が楽しくなります。
一番分かりやすいのはパスカットでしょうか。
前提として相手は通りそうなところにパスをします。
ボールを持っている敵が右に居る敵へ何回かに一回パスを出します。
その偶々パスを出した時を考えましょう。
当然相手がパスを出してから走り出してもパスカットできません。
それどころか相手が振り向きながらトラップをしたらほぼ抜かれます。
経験者の方なら一度はやったことのある戦犯プレーです。
味方は一気に2枚失って非常に不利になります。
こうならないように気持ちよくパスカットするには、間合いと走り出すタイミングが重要になります。
パサーが出そうと思った瞬間に走り出すのです。
その瞬間なら走ったことがバレても相手の動きは止まりません。
その瞬間を普段の練習で見極めるように心がけてプレーすると練習も試合も一気に楽しくなります。
私はなりました。
相手にも出すタイミングがあります。
視線や軸足の歩幅・踏み込みでそれをキャッチするのです。
体感ではパスの前の踏み込みの足が浮いた瞬間が最高です。
つまり踏み込む前に動き出します。踏み込む足が宙に浮くときにこれはパスのタイミングだ。と気づけるとかなりの成功率でカットできます。
超能力でも何でもなく、相手が視線や体重を動かしたり足を踏み出す瞬間を見逃さないのです。
まあ相手が格上になると通用しないんですけどね。
応用その1
これを応用するとパスを貰う時にも使える事があります。
これはほとんどの場合いったん後ろに戻すシチュエーションかと思います。
しかし、パサーと練習中からタイミングの練習をしておくとパスがもらえたりします。
具体的には
①手前の敵がこちらを確認する瞬間に左右どちらかに踏み込みます。
②相手はパスが出ると思ってパサーの方に視線を戻します。
③その逆方向に走ってパスを貰います。
めちゃくちゃ簡単に書きましたけど、この時相手はフェイントのあった右側に動けるように重心移動しているので結構簡単に通ります。
そしてこのパスはワンツーに繋がります。
このタイミングだと結構味方を走らせる事になるので緩めのパスが良いでしょうね。
その間に自分も上がれますし。
これ書いていて思ったんですけど、野球にも言えますね。
応用その2
もちろん盗塁の瞬間です。
こちらはより駆け引きの要素が強くなり、ピッチャーもフェイントをかけてきます。
私は野球が全く出来ないので、その境地に達した事はありませんが、盗塁の上手い人は相手の呼吸を掴むことが上手いんでしょうね。
実際、赤星とか投手のモーションと同時に一歩目が出てたような気がします。
赤星って誰やねんって方も見てみて下さい。実際くそ速いのもあるんですけど、タイミングがピカイチです。
まとめ
こういうマンガって学生時代に読むとめっちゃモチベーション上がるんですよね。
でも、そのモチベーションの活かし方を知らない学生の方も多いのでは?と思い記事にしました。
部活動などの活動では、そういう練習はあんまり教えないイメージがあります。
なんか戦術的な練習無しで、「とりあえず3on3やっとけよ」的な事が多かったと思います。
顧問はコーチでは無いので当然なんですが。
その目的の無い3on3に自分で意味を見出す必要があるんですね。
中の良いチームメイトと必殺のセットプレーを作っておくと試合が楽しみになると思います。
私は今は全然運動してないんですけどね。
そんな青春時代を思い出せるマンガだと思います。
U20には見えないとか実力が高すぎるとか気になる方も居るかもしれませんが、初めにある要素はプレイする上で実際にある事”相手をよく見る”だと思うのです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!