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【はたらけ!福田典子 広報OL奮闘記 #9】~歯磨き粉の使い分け~



突然ですが、みなさん、歯磨きするときに”歯磨き粉”を使っていますか?

ご自宅には何種類の歯磨き粉がありますか?

化粧水やフェイスパックは、メイクをする人なら特に、「今日は肌の調子が悪いから、これを使おう!」とか「明日は気合いを入れたい日だから、ちょっと高級なパックを使おう!」とか選ぶものを変えるのに、歯磨き粉を使い分けている人は意外と少ないのではないかなと思っています。

かく言う私も、”歯磨き粉の使い分け”なんてことを考えるようになったのは、子どもが生まれてから。

「フッ素って安全なんだっけ・・・?」
「大人用は使ったらいけないよね・・・?」

自分の歯磨きグッズはそんなに調べなかったのに、「漠然とした気持ちと理由で子どもに使うものは選べない!」と思い、いろいろと調べました。

「フッ素」と「ハイドロキシアパタイト」

たくさんの種類があって紹介しきれないので、ここで触れるのは2つの成分にしぼります。

フッ素について

フッ素は、みなさんきっと今までどこかで聞いたことがありますよね?

私はフッ素を肌ケアで例えるなら、
日焼けをしたあとに導入したい”ビタミンC”のような存在だと思っています。

その理由として、フッ素は、
むし歯の発生や進行を防ぐために、主に3つの重要な働きを持っています。

①エナメル質の修復を促す
フッ素は、酸によって歯から失われたカルシウムやリンを補う=再石灰化を促進します。これにより、エナメル質の修復が進みます。

② 歯の強化
フッ素は、エナメル質を酸に対してより溶けにくい性質に変化させ、むし歯に対する抵抗力を向上させます。

③菌の活動を抑える
むし歯の原因となる細菌の働きを弱め、酸の生成を抑制します。これにより、口内環境が改善され、むし歯のリスクが低下します。

日焼け肌は軽いやけど状態。
傷ついたお肌をケアするために保湿をして、ビタミンCなどの美白化粧品を使いますよね。
お食事をして酸性に傾いた口腔で傷ついた歯の再石灰化をフッ素で促していくことが、メラニンを還元して退色させる働きをもつビタミンCやその誘導体などの成分の”活躍”に似ているイメージを私は感じています。

歯のエナメル質を治す後押しができるフッ素
しみ・そばかすなどをできにくくしているビタミンC
なんだか似ているように感じてきませんか?

あくまでも、私の個人的なイメージですけどね(笑)


フッ素の使用量について

そして去年、4つの学会から「フッ化物配合歯磨き剤の推奨される使い方」が発表されました。※4学会:日本口腔衛生学会、日本小児歯科学会、日本歯科保存学会、日本老年歯科医学会

歯が生え始めてから2歳くらいまでは、フッ化物濃度は1000ppmFとされており、使用量は米粒程度です。

3歳から5歳の間は、同じく1000ppmFのフッ化物濃度で、使用量はグリーンピース大くらいが目安です。

歯磨き後は、歯磨き粉を軽く吐き出し、うがいをする際は水を少量使って1回だけ行うのが望ましいそうです。

6歳以上の子どもや大人1500ppmFを使用し、歯ブラシ全体に適量出します。歯磨き後の注意点は同様で、フッ素をできるだけ長時間口の中に留めることが虫歯予防に効果的です。

歯が生え始めて2歳くらいまでは、切った手の爪くらいの量を目安にすると分かりやすいと目にしてから、我が家ではその量を参考にしています。ほんと~にちょぴっと。
でも、使用している歯磨き粉のフッ素含有量が少量であれば歯磨き粉を使う量がもう少し多くても大丈夫ですし、「フッ素が危険!」と言われる量は、歯磨き粉のチューブの半分の量だったり、1本だったり、大人であれば5本くらいであったり、を飲み込めば急性症状に繋がるかも、というお話。(1本あたりの含有量によって左右されます)

「フッ素が怖い」という方には、「むし歯の方が怖いですよ」とご説明したい気持ちです。



ハイドロキシアパタイトについて


さて、もうひとつの成分は、「ハイドロキシアパタイト」です。

私自身、歯全体の色や表面が薄めで黄色く見えやすいので歯質を強くする歯磨き粉を進められたことがあり、思い返せばあのとき歯科医院でこの成分をおすすめしてくれていたんだろうなと最近ふと考えていました・・・。あのときの先生、私が話をちゃんと聞いていなくてごめんなさい。

ハイドロキシアパタイトは、
①目には見えないエナメル質の傷を修復し、歯の表面を滑らかに。
②歯の表面に付着した汚れを吸着する特性も。

ハイドロキシアパタイトのむし歯予防効果は、フッ素に匹敵するという研究結果もあるほど!

こちらもメイクの成分で例えるならば、イメージとしては”セラミド”でしょうか。セラミドは角質から水分が逃げてしまうのを防ぎ、みずみずしい肌を保てるようにしてくれる成分です。

歯質を強化してくれる”ハイドロキシアパタイト”と、
肌質を強化してくれる”セラミド”のイメージ。
やっぱり似ていますよね?・・・はい、私の個人的な感想です。



じゃあ、どちらを使えばいいの?

と、疑問ですよね。

歯科衛生士さんたちにお話しを聞くと、主にこの2つの成分を見て、それらが含まれる歯磨き粉それぞれを交互に使うといいそうです。

主に、フッ素はむし歯予防。
ハイドロキシアパタイトは歯質強化。

この2つの成分を朝晩のように違うタイミングに違うものを使ってみたり、日替わりで使用してみたりすると、歯を強化しながらむし歯予防もできるとのことで、我が家には2本の子ども向け歯磨き粉が常備されています。

歯磨きのタイミングによって味が変わるので、我が子は「きょうは、ぶどう?ぶどうかぁ!おいしいね!」と味わいながら歯磨きタイムを楽しんでくれています。

ちなみに、大人もこの2つの成分を交互に使うなどして、並行利用すると、歯が若々しく白くつやつやに生まれ変わっていくそう・・・!やらないと!!!

子どもの健康の勉強をしているつもりで、自分の健康を見直すきっかけにもなっていて、子育てって本当に子どもへの感謝の連続だなぁと感じています。

最後にお知らせ

こういった子ども向けの歯や健康の知識を少しでも知る機会にしてもらいたいということで、10月20日(日)パシフィコ横浜で開催される「たまひよファミリーパーク」に出展予定です。

これに向けて動くことを許可してもらってからは、なんだか目まぐるしく日々が過ぎ去っているのですが、少しでもみなさんに楽しんでもらえるように準備を進めています。実は今回初めて絵本も作成しております・・・!

「たまひよファミリーパーク」に合わせて、HANIKAメンテナンスクリニックのInstagramアカウントでもキッズやベビー、マタニティーの方などに向けた情報発信も強化していく予定ですので、ぜひフォローしてチェックしてくださいね!

そして、お時間合う方はぜひ「たまひよファミリーパーク」にも遊びにいらしてください!
お待ちしております!


子どもや家族と一緒に美味しい食事をいつまでも楽しみたい!♡
そんな思いでみなさんに歯科情報をお届けできればと思います。