倉庫マネージャーの大事な仕事「波動の同期化」
波動の同期化とは?
これは世界的なベストセラー『ザ・ゴール』で実際のビジネス(工場)をモチーフに小説形式のいろいろなリアルな場面から説いている、一番大切な概念である「ボトルネックにリソースを充てる」とほぼ同じ概念です。
というか、これを僕が学んだのは「製造物流IT小売業」を標ぼうするニトリ在籍時で、入社時の課題図書が『ザ・ゴール』なので、言わずもがなです。
例えば物流倉庫に期待されるのが、とある一日に注文が入ったとして、一番たくさん時間内に注文が捌ける(入荷→出荷)のは、どう観察するか?
それは、その日にどれだけ注文が出荷されたかです。如何に入荷~途中のピッキング等の中間作業が瞬殺でも、出荷された数が少なければ注文が捌けてないということです。もちろん、出荷の手前でもたついていても一緒です。
ニトリでは「全体最適」を徹底的に教育されますが、全体最適を実現するには、もたついている工程にリソースを割く(極論、人を厚く配置する、応援を入れる)ことで、交通で言えば渋滞箇所を失くすことになり、よどみなくモノが流れる状態になることを目指します。
サプライチェーンマネジメント(≒流通小売り、物流)の世界、あるいはマーケティングの世界では、注文が上振れしたり下振れしたり、波を打つことを「波動」と呼ぶので、波動に合わせてリソースを調整≒同期させることを「波動の同期化」と言います。
波動の同期化を実現するには?
いくつか技はありますが、「人繰り」とか「人の振り回し」と呼ばれる、当日中の配置変更や応援指示のことです。
これらを軸に、事前に注文の上振れが分かれば増員したり、必要な道具を増やすなどです。
詳細はまた後日まとめてみようと思います。