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2024年問題を自分も勉強しなきゃ(・ω・)ノ


2024年問題のざっくり概要

いつ頃からか、ニュースで頻繁に流れる訳ではないが、
特集記事や特集レポートみたいな形で報道されるようになったので、
聞いた事がある人がほとんどではないかと思う2024年問題。
具体的には働き方改革の潮流の最終フェーズの1つと思われる本施策は、
「トラックドライバーの残業規制」という理解で一旦いいと思われる。
それで何が問題か?というと以下2点

1.商品が出回らなくなる問題
ざっくり規制で残業の上限ができてしまったが、はるかに多い時間をかけて業界全体で荷物を捌いていたので、荷物の量≒お店に商品が出回る量が捌けない。つまり「ドライバーさんが残業できなくなったからお店の在庫補充が間に合わない」

2.ドライバーさんがさらに減る問題
もともとトラックドライバーさんは人手不足かつ新しくなろうとする人も少ないジリ貧職種だったが、「残業を規制されることで却って稼げない職種になるためにさらに人手不足になる恐れがある」ので、ドライバーさんも運送会社の経営者も「仕事はあるどころか困ってる荷主さんがいるのに助けられないどころか自分達もお腹を空かせることになる」という誰も喜ばない状態になっている。

という理解だがあってる?(この断言できないあたりが、今回「勉強しなきゃ」と思うようになったきっかけです)

マスコミさんちゃんと報道しろや!問題

では実際に世間はどうとらえているか?をマスコミが取材しマスコミが発表している内容を考えると、そもそも僕がちゃんとその報道全てを見ている訳ではないが、最終的な一般市民の反応が、
「どうやらAmazonさんで商品を頼んでも時間通りにこなくなったりするらしい」とすり替わってしまっている印象です。
・実際にEC(インターネット通販)物流で起こる変化はほぼないです。
理由は、
①Amazonさんの商品を運ぶのは多くがAmazonフレックス等を使って配達する個人事業主や、クロネコさんやJPさんの配達アルバイトさんや契約社員さんで、そもそも規制と縁遠い働き方をしている人がほとんど。
②実際に規制で困る部分の「Amazonさんの倉庫まで運ぶ大型ドライバーさん」起因で納品が間に合わなくても、そもそもAmazonさんはAmazonさんの倉庫に在庫がある分で販売しているので(在庫型の販売)、Amazonさんが余裕をもって仕入れるだけの話で全く問題なし
一方、
本当に問題が出る一番手は「日配」や「生鮮」と呼ばれる賞味期限が短くて毎日のように大量に商品が売れる食品スーパーなどです。
特に生産地と販売地が遠距離になりがちな野菜や魚は、品薄になるか取扱い種類が減るか、若干色あせたモノが増えるのではないか?と予想します。
マンガのワンシーンみたいに説明すると

「うちの親戚が漁協にいるから、うちのスーパーは珍しい魚が大量に獲れると夜通しトラック飛ばして九州から東京まで運んできてくれるんだよ!」「えっ、それ違法じゃない?ドライバーさん休憩取ってる?」みたいになります。

この部分を正しく取材している報道も普通に存在しているのですが、とはいえマスコミさん全体でいくと勉強不足だったりお得意の「不安を煽ってPV稼ぎ」に走って、結果みんながイメージしやすいAmazonさんとか宅配便の方へミスリードさせて、結果、国民の多くが誤解してさらなる問題の深刻化を煽っているのかと疑ってます。

国や業界の施策

もちろん、政策決定してから時間は確保されていたので、大企業を中心にさまざまな改革や技術革新、ビジネスのスキームの工夫などが相次いで実用化されています。具体的にはみなさんが予想するまさにロボット化や最新鋭の機械設備可、AIというほどでなくてもITの最新のシステムの導入(主にマッチング系の技術)で、根本的には省人化とスピードアップ(≒生産性アップ)が確実に進んではいます。
※これは正直、2024年問題関係なく業界としての進化の範疇です。
また大手企業のトピックスとしては「共同運送」のようなくくりで、違う会社どうしでトラックやトラック会社を共有しながら、なるべく荷台を空っぽで走らない工夫をする取り組みで、時には競合企業同士でそれを行っている例もあります。(荷物以外の重要な企業情報を守るために、従来は1社だけで、知恵を絞っていた)
ただ、そういう余力も知見も人材もいない(そもそも人手不足だし)運送会社の多くが、結果的にはこんなに憂慮する事態に2024年の現在になっても、なんの手も打てずに今日を迎えてしまった物流業界という印象です。
トラック運送業の中小企業率は99.9%ですから…

経済産業省・国土交通省・農林水産省『我が国の物流を取り巻く現状と取組状況』2022年9月2日
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/sustainable_logistics/pdf/001_02_00.pdf

経済産業省・国土交通省・農林水産省『我が国の物流を取り巻く現状と取組状況』2022年9月2日

消費者として協力できることを考えよう

「経済の暗黒大陸」物流

実際には政治や行政と、各物流企業の頑張りに期待するしかないですし、正直「レガシー産業」と言われるに値するくらい他の業界からしたらあり得ない無駄を抱えています。
僕から見ると業界切り口でもそうですが、職種としてのドライバーさんや倉庫マネージャー、倉庫オペレーターの人達の働き方は申し訳ないけど超非効率です。半分はルール等で縛られたり、環境が許さない部分もありますが、ルールで言えば医療業界や福祉業界の方がよっぽど厳しい訳で、単なる私企業の物流業に課せられるルールが決して多い訳ではありません。
結論的に非常に非効率な働き方をしていても、それに気付きそれを改善するチャンスにもスキルにも恵まれなかったからレガシ―業界という部分もあります。
もしドラ
ッカーさんが日本の物流企業を見たら「『経済の暗黒大陸』物流とか言ってたけど、日本まだそんなことしてんの?」って言うのでは。
主戦場が倉庫側にある倉庫マネージャーとしての僕ができる部分がどこにあるかを見極める意味でも、2024年問題を正しく理解して貢献できたらなと思います。

荷待ち時間短縮の「バース予約システム」など

具体的には、ドライバーさんの待ち時間の問題≒待たせ過ぎたらアウト!という課題が倉庫側には突きつけられていて、倉庫側の荷下ろしや積込みやその準備等が効率的になれば、ドライバーさんの待ち時間削減という2024年問題の核心の1つに貢献できたりします。
業務でいうと「バース割り当て」という納品に来たトラックに対して空いている荷下ろし場(バース)が空いている、あるいはより相応しいバースにドライバーさんを誘導する(携帯に電話して指示し、伝票等の書類を受け付けて荷下ろしの段取りを進め、荷下ろしが終わったら完了の証「受領印」を押して「お気をつけていってらっしゃいませ」と送り出す仕事も、マッチングの仕組みを応用した「バース予約システム」というアプリが少しずつ普及しはじめ、人が電話をか架ける部分はシステムから自動で送られるSMSで対応できるようになってきています。
※1
このシステムのとある開発企業の1社から人間でやる場合の業務のインタビューを受けたことあります。
※2
「バース」とは「岸」の意味で、荷下ろしのためにトラックに着けてもらう船着き場、岸壁のイメージ。元は船舶での物流用語から来ています。

消費者みんなの問題だよ(・ω・)ノ

物流業界と接点のある仕事をしていない場合、一消費者としては関わる事の多い社会のインフラ・物流業界の2024年問題に、買い物好きの僕としても貢献できることをしていきたいし(フードロス観点でも、昔からお勤め品→俺の出番!今日のおかずなににしよう?をしてます)、
僕の周りから多くの消費者と一緒に2024年問題と向き合っていきたいと考えております(・ω・)ノ





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