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倉庫マネージャーの一日

倉庫マネージャーの本分

それは以下の3つが基本となる。
波動の同期化
理論(データ)と現物を一致させる(≒数を数えるお仕事)
Q(品質≒壊れず安全に)>D(納期遵守)>C(できる限り安く)の順で、
 荷主(顧客)や会社や職場の目標を達成

 (実態としてD>Qになってる職場が多い印象はある)

そのために、
例えば、「波動の同期化」=年間の繁閑や当月内の繁忙日、1週間の暇な曜日や忙しい曜日、一日の中の暇な時間や忙しい時間、予定外の業務増大…などなどに、主に「人の配置の増減」を通して業務の進捗が遅延しないように管理する。
ことに対しては、自分の倉庫でどんな業務が並行して走っていて、AエリアとBエリアで両方できる人材を普段から育てる。
あるいは、クリティカルパス(一番スムーズに行く工程の組み方)を意識して倉庫内の業務フローを整理する。
みたいなことに日々取り組むのですが、
詳しい話は、個別の業務ごとに別途まとめようと思います。

倉庫マネージャーは飲み会の幹事?

ということで、
倉庫マネージャーの一日の平均的なルーティン業務を追いかけることで、
何を期待されている職種か明らかにしようと思います。
その上で
「倉庫マネージャーがやってることって、飲み会の幹事だよね?」
みたいな例え話を、みなさんの頭に一回刷り込んでおこうと思います。
本当に今書いていて思い付いたのですが、実際に僕は大学1年からずっと飲み会幹事を頻繁に請負い、飲み会以外のイベント幹事も含めて幹事歴30年で、確かに適性が一致することを実感するからです。
別途、掘り下げるとして、例えば参加者に合わせてお店の規模を選んだり、逆に目標人数に合わせて参加希望者を集めるなんて、仕事量に合わせてアルバイトさんや派遣さんを集める作業に酷似します。
飲み会を盛り上げることと、メンバーのモチベーション管理をするのも似ているし、飲み会参加者のオーダーとお店側の提供が滞留していないか?参加者の数と料理の数がミートするか?席次がイケてるか?最後はきちっと会計を締めるなどなど、倉庫マネージャーの一日と一致する実感です。

倉庫マネージャーの一日

始業=朝礼
   始業とともにまず朝礼で一日の作戦や注意事項を全体で共有します。
   強い倉庫はシフトがばらばらの場合は、人が出勤する度に、
   全く同じ内容の朝礼をする仕組みを備えていたりします。
前半=まずは入ってくる商品を捌くことが多いです。いろんな理由で
   この流れ・順番になりますが、一番の理由は「日勤がメイン」+
   「納品トラックは夜間走って朝到着することが多い」の合算で、
   入ってこないと出せないモノもあるので、この流れが基本です。
   入荷であれば入荷検品になりますが、例えば「破損、過不足」
   があれば、仕入れ先企業に問い合わせをしたりもします。

後半=後半といっても、前半≒入荷と同時にスタートしていることも多い
   ですが、後工程としての出荷業務が走ります。
   実際には入荷をすると、一旦倉庫の棚にしまうことも多いので、
   「格納(棚入れ)」と言った工程が中間に入ることも多いです。
   出荷が後半に来る理由も様々ですし、そうでない倉庫もたくさん
   ありますが、「お客様の注文が来てから出荷する」都合上、
   朝一から出荷ができる倉庫は少なくなっています。
   イメージは、昨日:お客さんが欲しい発注量が出そろう
         今日:お客さんから注文が入る
           :その分は今日出荷する
            (トラックは夜走る→運送会社への締切は夕方)
         明日:お客さんへ納品
   が、日勤帯をイメージした時に自然な流れになっています。
   逆にいうと、
   インターネット通販(EC)メインの倉庫は夜中に出荷作業をすることも
   多いし、生鮮(野菜等)ならお客さんは夜間に注文を済ませ、
   その分を早朝に仕入れて午前には出荷し終了。完全に夜勤型です。

締め=トラックが出発するまでに出荷作業が終わらないと、下手したら
   丸一日遅延するので、定時間際はドタバタが多いです。
   しかし、注文数が少ないor作業者が多い みたいな日は、
   その余裕で明日の段取りができたり、本当に納期がヤバイと、社員で
   営業車で配送することもあったり、トラックの出発時間の許す限り
   みんなで残業したりもします。
   いずれにせよ、
   出荷作業が完了してから、日々の集計をすることが多いです。
   その倉庫がどんなビジネスの倉庫をしているかにもよりますが、特に
   小売業とつながる場合だと、日々の収支を正確に取ることが多く、
   サプライチェーン全体が、日々で〆時間を持っていて数字を合わせる
   傾向があります。
   (締めに対する考え方については、業界ごと明確な色があります)

実態としては、あるいはできる倉庫は、始業と締めの前後にも、
キーマンが段取りをする時間を用意して、スムーズな立上げや、
やりっぱなしにしない完全な片付けをしていたりします。
僕の経験上、
ホワイト労働を勘違いして、一斉出社で一斉退勤、「片付けが間に合わなくても明日やればいい。」みたいな倉庫はたいてい朝一から躓く率が高くてもそれに対して思考停止になっている印象です。
※誰でも確実にできる生産性アップ、
それは「前日のうちの片付けの徹底」(イメージ2%の生産性担保)
要するに5Sですね。

要約すると…

始業=かんぱいの音頭
   ※補足として、朝一の段取りに似ているのが、参加者の遅刻確認とか
前半=料理が運ばれてくるのを捌く、ドリンク等が順次頼まれるのを
   幹事として見届けつつ、流れができるのをサポート
後半=宴会時間のラストオーダーを睨みながら、盛り上げる
締め=退店時間がタイトなのか、後ろがいなくて多少ゆとりがあるのか、
   2次会(残業?)が必要であれば、その段取り等をしながら、
   会計、ワリカンの計算、参加費徴収、忘れ物チェック、
   締めの挨拶等を取り仕切る
その他、何かイレギュラーなことがあれば、店側も参加者側も、
   まずは幹事に相談することなんかもそっくり!

まぁ、飲み会の幹事ができれば、倉庫マネージャーできそうですよね?

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