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運と気分の関係

運について、脳科学者やジャーナリストなど、様々な人がそれぞれの見識を述べている。20年間、腐敗の雀士である桜井正一によると、運は気分と密接につながっているということだ。

もちろん運がよいと感じる時、人は気分が良い。けれど、その反対も然り。気分がよい時、何か爽快なすっきりとした気持ちが体の中に満ちている時、運がその人を見つけて飛んでくるということだ。

桜井氏の話しの例では、氏が何人かの塾生を連れて荒れくる海の埠頭を歩いた時、自然の壮大な力に心が動かされた。そしてその気分のまま埠頭を押し歩いていると、なんだかそこから先もう少し先まで行ってみたいような気がして歩を進めた。

結果的には後方で、とてつもなく大きな波が埠頭をに被さり、もしも引き返していたなら、その波に皆が飲まれていたであろうということであった。

つまり心の何か直感のような爽快な気分に従って前に進んだことで命拾いをしたのだと櫻井は言っている。そのような自然の力に触れる中、そこに降りてくる直感のようなものに耳を貸すことができる人にはついてくるのかもしれない。

運を信じる人と信じない人の割合は、調査によると72%と 28%であるらしい。どちらかと言えば運を信じるという人を入れると72%よりもっと増えるかもしれない。

けれど人生にとって、運よりも努力だと答える人も多い。努力なしには運を活かせないと思っている人が多いことがわかる。

運は『機会』と『準備』が一致したときにスパークが散るように表出する、という考えには同意する。個人的な考えでは、運は日頃の準備と心構えも必要だと思う。日頃の心構えと準備とは、自分に恥じない行動である。

自分に恥じない行動を取れば、運が自分に向かって隼のような速さでやってくる。そして物事が好転する。

日頃の準備という観点からは、脳科学者の中野信子さんが『自分を大切にすること』と述べている。欠けた茶碗でお茶を飲むような人でなく、きちんと自分の生活を整える姿勢のある人にこそ運はついてくると、どこかで書いてらした。

それはおそらく自分の尊厳に関わる姿勢だ。尊厳というのは頭で考えると難しいコンセプトかもしれないけれど、実際にその中に生きてみると、先ほどの『自分に恥じない行動を取る』ということに尽きると思う。


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