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究極の英才教育:プレッピーが受けているエリート教育

ハーバード大学やプリンストン大学などのアイヴィー校、つまり有数エリート大学に合格するための教育を施す=英語で言うとプレップするのが伝統的な幾つかの高校があり、世界中から志願者が集まる。

有名なのはフィリップス・エクスターアカデミーとフィリップス・アカデミー・アンドーバー。どちらも寮制で、アメリカの北東部に位置する。フィリップス・エクスターはあのマーク・ザッカーバーグが行った高校としても知られていて、彼はここからハーバード大学に入学した。

ハーバード大学やイェール大学、コロンビア大学といったアイビー校への進学率は全米でもNo.1の高校として、数多くの志願者の中から入学のチケットを勝ち取った生徒たちは、さらに入学してからも過酷な競争を強いられることになる。

ハークネス教育法

アメリカの超エリートのプレップスクールである、フィリップアカデミーエクスター校では、独自の方法が授業に取り入れられている。

ハークネスと呼ばれるこの教育法は、ラウンドテーブルを囲んで8人ほどの生徒が色々とディスカッションして学んでいく形式だ。

参加者は自分の得意な話題であっても、自分ばかり喋らず、周りの生徒たちに話す機会を譲るという公正な態度も学んでいく。

Googleでも採用されている方法


この方法はGoogleの社員教育にも取り入れられ、チーム・ビルディングやより生産的なアウトカムに多くの結果をあげている

プレッピーのファッション

プレッピーはアイビーリーグ8校などの著名大学に入るための予備校のこと。だからアイビーの弟分的なファッションである、という紹介を日本ではされていたが、これもちょっと違う。プレッピーと呼ばれる人は大学に入ってからも、社会へ出てからもプレッピーであり続ける人種のことを指すからだ。

プレッピーの通う予備校は全寮制が多く、必然的に裕福な家庭の子弟でなくては入学ができない。また寮では、英国の全寮制学校を手本にしているために厳格な躾けがされる。

プレッピーがしばしば、衿や袖が擦り切れたオックスフォードシャツやガムテープで靴底を補修したローファーなどを、むしろ誇らしげに着ているのは、こうした躾けや祖先が厳格なピューリタンが多かったことと無関係ではないのだと思う。

日本でも有名私立大学に、他の高校から入学した人と、大学付属の幼稚園や小学校から上がってきた人とは、何というかオボッチャマ度やお嬢度のレベルが異なる。

 プレッピーというのはこのピュアなオボッチャマ性が照れ臭いのか、酒に溺れてみたり、わざと流行には無頓着な服(今どきのプレッピースタイルからすると大きめのブレザーやポロシャツを選ぶ傾向がある)を着てみたり、ちょっとツイストした精神の持ち主が多い。

またそのお金持ち特有の妙なスノッブさが、プレッピーハンドブックなどの突っ込み本を生む要因になっている。

けれども本当のプレッピーたちは、流行に左右されない、質のよい素材の服を大切に着る。

色は紺や黒、白などのモノトーン。サマードレスや休暇のための服でない限り、プリント生地は避ける。



水玉模様も定番。クラシックな組み合わせで飾りの少ない着こなし。
よく手入れされた靴はもちろん必須。

プレッピーのスポーツ

子供の頃から、乗馬、スカッシュ、フェンシング、セーリングに慣れしたんしんでいるプレッピーたちは、これらのスポーツを自然にこなす。

夏の過ごし方は(彼らはサマー(夏)する、とサマーという名詞を動詞のように使う)海外よりは、国内のハンプトンズや、ナンタケット、サウス・ビーチなどにある、家族が’所有するサマーハウスで過ごす。

徹底した英才教育と、さりげない着こなし、確立した生活スタイル。それらの要素が合わせられてこそのプレッピーなのだ。



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