マスク と トランプのちょっとしたパワーゲーム
自他が認める、「力のある人」のパワーゲームはハタで見ていて楽しい。
今やTwitterを正式に所有しているイーロン・マスクは、ドナルド・トランプ前大統領のツイッターアカウントを復活させた。
マスクは、2022年11月18日にTwitterで世論調査を行った後、トランプのツイッターアカウントを復活させた。
ドナルド・トランプをサイトに戻すための「はい」への投票は、わずかな過半数で勝った。
「トランプは復職するだろう。Vox Populi, Vox Dei (「人々の声は神の声」を意味するラテン語のフレーズ)」。
けれどもトランプ前大統領はツイッターに戻ることに、大したことない、と感じているような顔をしている。
かつては自分で作成したソーシャルメディアサイト、True Social にとどまりたいと言っていたほどだ。
「Twitterから締め出されたって、なんてことないもんねー」という顔を続けている。
そのTruth Socialを、マスクは、新しく復活したTwitterアカウントのために捨てるように、トランプに説得しようとしているのだ。
マスクはそこで、言論の自由という仰々しい考え方を盾に使って、トランプを呼び戻すヒーローの枠割りに立ちたいのかもしれない。
なんだか大人子どものケンカだ。
彼らに共通するのは、自分を嫌っている人のことを考えるのは時間の無駄で、その人をどう利用するかを考えていることだ。
その人たちが重要な存在だと思えば、その人たちを味方につける。そうでなければ、そのままにしておく。何事もスピーディに進めなければならないので、他人の意見を気にしていると、かえって遅くなる。
どちらも自分の、社会への影響力を熟知しているだけに、そのパワーをあらしめんという態度が表に出ていて、全くアメリカのパワーゲームの有り様を見るようだ。
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