日本で女性することの大変さ
過去に紹介したSberSwapという技術を使ったツイートは、アンジェリーナ・ジョリーの顔に替えられた日本人女性の「動き方」に関するもの。SNS上での反応が面白いので再掲載する。
このツイート投稿での顔の入れ替えは、とても自然にできていると言える。それなのにこのアンバランス感は何だろう?
綺麗に入れ替えても違和感が残る。その違和感とはなんだろう。
炎上したツイッターの主なコメントは以下のとおり。
アメリカ人に日本人女性から受ける印象をたずねると、返ってくる答えは次のようなもの:
「従順」「ひかえめ」「子どもっぽい」「空気を読む」「まわりに合わせる」そんなイメージばかりだ。
ネガティブな意図で使われているわけではないにしてでも、聞く度にこのステレオタイプな答えに反発を感じる。
それでもこのTwitterのクリップを見ると、私たち日本女性が、知らず知らずの内に、社会の中で押し付けられてきた「可愛いイメージ」を演じさせられてきているような気がした。
スクーンカップというフェムテック製品の事業をしている私は、同様に社会におけるそれぞれのジェンダーに押し付けられた「こうあるべき」という観念について深く考えてしまう。
日本で女性をするのは本当に大変だ。知らず知らずの内に意に添わない刷り込みをされてしまうから。
この日本人モデルを悪く言う意図はなく、私たち一人一人に喚起される、「振り返り」の機会にしたいと思う。
おそらくこの技術のクリエーターは、こんな炎上は予想せず、ただ女性の表情や動きなども緻密に再現できる技術のことだけを訴えたかったのだろう。
勝ち組の女たち?
相手に迎合しない、強い女性に憧れる女子も多いものの、私たちのまわりには、いつの間にか、男に対して最後には一歩ゆずる女性が賢いとされる風潮があるように思う。
ハイスペックな男をパートナーにもつためのテクニックやノウハウが氾濫する中で、女性が本当に自分らしい、媚びない姿勢で生きていくにはどうしたらいいのか。そんなことを考えさせられたツイートだった。
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