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いくつになっても美しく暮らす心意気


長年に渡って、「憧れの暮らし方」を提案。売れっ子のイラストレーターとして大活躍された西村玲子さんを偲んで、その仕事を振り返ってみようと思う。

「玲子さんののんびり老いしたく」

友人の若い編集者のYさんが通勤中に、人の傘があたり階段から落ちて骨折した。彼女は落ち込むどころか、松葉杖二本でいかに早く歩けるか、どうすれば快適に過ごせるか、エスカレーターに乗る場合、エレベーターに乗る場合、真音電車の姿勢の確保などを研究し、瞬く間に松葉杖一本になり、来月は休暇を取ってドイツに旅するのだとか。そんな心意気が大切だと思う。前向きにその状態を受け入れてそれでも快適であることを願う。

美しく暮らす心意気


西村玲子さんののんびり老い支度

70年代からイラストレーターとして活動を開始。ペンと色鉛筆による優しいタッチの独特のイラストで人気を集めた。エッセイストとしても活躍し、新聞や雑誌などで連載を担当。本紙では2006年10月〜07年9月にエッセー「日々おしゃれ」を執筆した。著書に「西村玲子の絵と手とことば」「玲子さんののんびり老い支度」など。

すっきりシンプルに暮らす


西村玲子さんの印象は、(1)ファッション大好き!で、(2)ヴィンテージからハイブランドまで幅広くファッションを見て着て経験してて、(3)ミックススタイルが上手。そして(4)トレンドではなく、自分の「好き」という感覚を軸に洋服を選ぶ人。自分軸でオシャレしている人と言える。

芸術や陶芸など「美しいモノ」に対してとびきり敏感な感覚を持ち、それをイラストに表す力のある人。経済的にも自立していて、メンタル的にも自立した人が多いなという印象だ。

ざわつかない装い。静かで落ち着けるシンプルさ。

手作りの布ブローチ

西村玲子さんののんびり老い支度
西村玲子さんののんびり老い支度


旅するように、日常を

「旅するように、日常を」。西村さんのエッセイを読んでいると、こんな言葉が浮かぶ。周りに映るありきたりの景色に美しさを見出し、風の匂いを感じて立ち止まる。そんな西村さんの感性と繊細さに心惹かれる。

一日いちにちをていねいに生きた西村玲子さん。

いつまでもそばに置いて、ページをめくりたい一冊だ。

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