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ヨーロッパ文化教養講座(2023年4月18日 The 4 Players Tokyo コンサート鑑賞記)

2023/04/19
藤岡幸夫マエルトロの「エンター・ザ・ミュージック」でThe 4 Players Tokyo 第二ヴァイオリンの遠藤香奈子氏が出演したとき、4月18日のアクロス・ランチタイムコンサートに出演することを知り、速攻でチケットをゲットして、聴きに行った。

日時:2023年4月18日(火)開場11:30 開演12:00
会場:福岡シンフォニーホール(アクロス福岡)
出演:
第一ヴァイオリン 戸澤哲夫(東京シティ・フィル コンマス)
第二ヴァイオリン 遠藤香奈子(東京都交響楽団の第二ヴァイオリン首席)
ヴィオラ 中村洋乃理(N響 ヴィオラ次席)
チェロ 矢口里菜子(山形交響楽団 チェロ首席)
プロデューサー 藤岡幸夫(関西フィル首席指揮者、東京シティ・フィル 首席客演指揮者)

プログラム:
1.ヤナーチェク:弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調 「クロイツェル・ソナタ」
2.和田薫:アクロス福岡委嘱作品/弦楽四重奏のための3つの断章
3.プロコフィエフ:弦楽四重奏曲 第2番 ヘ長調 op.92
4.アンコール:
和田薫の2の最終楽章

コメントと感想:
1)演奏に先立って、藤岡幸夫マエルトロがマイクを持って登場。
4人の紹介と、昨日福岡で前夜祭を盛大にした話で会場は盛り上がった。
曲は、平日の昼間に相応しくない、暗い曲だが、尖った選曲は、戸澤哲夫リーダーのこだわりだとの話。

2)1のヤナーチェクは、ずいぶん前にエンター・ザ・ミュージックで聴いて印象に残っていた曲。
出だしが、松本清張の「砂の器」のピアノ協奏曲「宿命」の一部を思い起こさせる。
ロシアの文豪トルストイが、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ「クロイツェル」から、「クロイツェル・ソナタ」という小説を書き、ヤナーチェクが、この小説から標題音楽的弦楽四重奏曲を書いたということらしい。
主人公のどす黒い心境を、ヴィオラの特殊奏法でなんとも言えない不快な音を出して表現している。

3)2は、この日のために、アクロス福岡が、和田氏へ委嘱したという、贅沢な弦楽四重奏曲
和田氏も会場へ来ていた。
日本的な旋律が組み込まれた、迫力のある弦楽四重奏曲。

4)3は、3楽章の弦楽四重奏曲。民族的な音がする。
1のヤナーチェクが、チェコ。3のプロコフィエフが、ロシア。
2が日本ということで、国際色豊かなプログラムとなった。

5) その後恒例の奏者四人による挨拶
チェロの矢口里菜子氏は、福岡初上陸だとのこと。
でも、1番好きなラーメンは、マジで、「博多ラーメン」だという発言に場内が和んだ。

6) アンコールは、再度、和田薫の曲の最終楽章で締めくくった。

7)福岡シンフォニーホールは、始めていったが、立派なホール。
弦楽四重には、ちょっと箱が大きすぎたかもしれない。

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