ヨーロッパ文化教養講座(2021年フランス映画 「デリシュ」)
2023/08/12
個人的採点は、★★★
(★★★は、再び観たいとは思わないが、退屈せず、観ていた時間は楽しめた作品)
Filmarks: 3.7 (3,4333 レビュー)
フランス革命直前のパリから少し離れた、実家(馬車の休憩地)に元宮廷料理長が世界初のレストランを作る話。
映像が素晴らしく楽しんで観ることができた。
コメントと感想:
1.主人公のシェフ マンスロン(演 グレゴリー・ガドゥボワ)も謎の女弟子ルイーズ(演 イザベル・カレ)も熟年の俳優で、映画に落ち着きを与えている。
2.ストーリーは創作だとは思うが、時代背景は、セリフの中に、ミラボー、国民会議、など、フランス革命直前であることがわかるようになっている。
3.この時代であれば、貴族に対する庶民の憎悪感もわかるし、フランス革命で貴族の特権が奪われることも解っているので、最後のシーンも公爵の仕返しを気にすることなく、気持ちよく見終わることができる。
4.この映画は、ショットが絵画のようで美しい。
舞台は、田舎の汚い小屋のような家であるが、人々が美味しいコース料理を楽しんでいるときは、部屋も明るくて綺麗なのに、人が去って寂しくなると、部屋も暗く色が無くなるようにショット自体も寂しくなる。
5.フランス映画らしい、お洒落さを感じる、人に勧められる映画だと思った。