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ヨーロッパ文化教養講座(おんがく交差点「ピッコロの超絶技巧」中川愛)

2024/07/09
ゲストは、東京都交響楽団のフルート・ピッコロ奏者の中川愛さん
18金のフルートと木製のピッコロを持ってこられた。

父親がクラシック音楽ファンだったので、赤ちゃんの頃も「ラデツキー行進曲」でハイハイをしていたそうだ。
クラシック・バレエを4歳から習い、練習が厳しすぎて辞めたあと、自分でフルートを選んだ。フルートは、いとこのお古を貰ったそうだ。

ピッコロは苦手だったが、大学4年のときに必要に迫られて猛練習して、それ以降ピッコロが手の小さい自分に合うと思ったらしい。

東京都交響楽団のホームページによると、2013年4月1日に入団したそうだ。
但し、それまでは、東京交響楽団に10年在籍したそうだ。

東京都交響楽団クラスのオケになると、オーディションの100人以上参加するそうだから、選抜されたという事実だけで、中川愛さんの演奏技術の高さがうかがわれる。本人も「オーディションが大変だったので、この地位を失いたくない」と言っていた。

フルートとピッコロは、指使いはほぼ共通しているが、より鋭く息を入れないといけないので、向き不向きがあるようだ。
ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでも、ピッコロはここ数年、同じ女性奏者(カリン・ボネッリさん?)担当しているので、ピッコロ奏者はフルート奏者の中でも専門職なのだろうなと思った。

司会の笑福亭小朝さんが、「どうしても良い音がでず、調子の悪い日があると思いますが?」と質問されると、中川愛さんは、「そんなはずは無いと自分に言い聞かせる」と答えたのが印象的だった。

演奏は、
1)ソロ
ウジェーヌ・ダマレ:「ピッコロポルカ」
-> ダマレは、フランス出身のピッコロ奏者、作曲家

2)大谷康子さんとピアノ
レオ・ドリーブ:「バレエ《コッペリア》よりワルツ」
-> ドリーブ (1836年~1891年フランス・バレエ音楽の父)は、ダマレの師匠とのこと


3)中川愛さん+大谷康子さん
ロッシーニ:「セビリアの理髪師 序曲」
-> 二台ヴァイオリン版をヴァイオリン+ピッコロで演奏


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