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ヨーロッパ文化教養講座(2025年2月19日 日本フィル+仲道郁代@熊本県立劇場 25-5)

2025/02/23
毎年冬の日本フィル九州公演。今年は記念の50周年だそうだ。
ピアノが新しくなったと聞いたので、熊本県立劇場まで出かけた。

日時:2025年2月19日(水)開場:18時15分 開演:19時
会場:熊本県立劇場コンサートホール
指揮:カーチュン・ウォン(日本フィル首席指揮者)
ピアノ:仲道郁代
コンサートマスター:田野倉 雅秋
ソロ・チェロ:菊池 和也

プログラム:
1)E.エルガー:行進曲「威風堂々」第1番 作品39
2)F.ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11
3)ソリストアンコール:
シューマン:トロイメライ
休憩15分
4)P.I.チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 作品64
5)アンコール:
E.エルガー:愛の挨拶(オケ版)

コメントと感想:
1.チケットは完売。最前列の席が取れたのはラッキーだった。
開場とともに、ロビーでホルン奏者が集まって、ミニコンサート。
各人の自己紹介を、熊本出身の原川さんがしながら、3曲演奏。
最後の曲は、定番ホルン曲のウェーバー「魔弾の射手」。
気分が盛り上がって、始まる。

2.1)の「威風堂々」は、生演奏は初めて。最前列だったので、響きわたる金管に重厚な弦が綺麗に重なりとても感動した。
シンガポール人のカーチュン・ウォン・マエストロは、日本フィルの力をダイナミックな指揮で引き出しているように見えた。(WIKIで調べると、1986年生まれの38才)

3.2)いよいよ、3800万円で購入した、スタインウェイD-274(42年前のは、1300万円だったとのこと)が中央に運ばれる。
そして、仲道郁代さんが、薄いピンクのステージドレスで登場。
かなりゆったりとしたペースで、ショパン1番協奏曲の前奏が始まり、ソロがスタート。

仲道郁代さんは、30年ほど前に、東京でモーツァルトの協奏曲(何番かは忘れた)を聴いた記憶がある。
そのときの印象は、柔らかい(むしろ弱いと言えるかも)タッチの演奏。
今回も、新品のピアノにしては、音の響きが弱くて、昔の印象と変わらない。2楽章のラルゲットは、その柔らかいタッチが優しい音を生み出し、綺麗な演奏だった。しかし、1楽章と3楽章は物足りない。
この曲は、彼女には合っていないのかもしれないと思った。

4.3)ソリストアンコールは、シューマンのトロイメライを優雅に弾いた。

5.4)休憩の後、チャイコフスキーの名曲第5番。今回の九州公演の千秋楽だからか、カーチュン・ウォン・マエストロの指揮力なのか、日本フィルの皆さんは、集中力の高い、とても感動的な演奏を聴かせてくれ、大満足した。

6.主催者挨拶のあと、5)のエルガーの名曲、愛の挨拶。オケ版は初めてだったが、とても美しい演奏だった。


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