ヨーロッパ文化教養講座(2021年日本映画「偶然と想像」鑑賞記)
2024/7/14
オムニバス映画は好みではないが、滝口竜介監督作と知って観た。
3話ともに、主に2人の会話で話は進められ、滝口監督らしい「変な?」会話劇と意外なおわり方を堪能できる。秀作だと思った。
⑴ モデルとメイクの女性2人
メイクが最近知り合い真剣に交際を考えている男性の話をする。
2人が別れた後モデルは、ある男性の
元へ。この男性はモデルの元カレで、メイクが話題にした男性だった。
ー>男性の揺れる心が透けて身につまされる。
(2) 主婦学生OBと教授
主婦学生は不倫相手の同級生から教授へハニートラップを掛けるよう依頼される。
主婦は教授の芥川賞作品の性的描写部分を朗読する。
教授は何とかハニートラップを交わすが。。。
せっかくハニートラップをかわしたのに別の落とし穴が!
ー> 朗読シーンがとにかくエロチック!
(3) 仙台の高校のOB会に参加した、女性が帰り道にバッタリ会いたかった親友に会い自宅へ招かれる。
話しをしている内に意外な事実が判明。
-> あり得ない話しではあるものの、試聴後感は1番良かった。
「ハッピーアワー」「寝ても覚めても」の濱口竜介監督初の短編オムニバス。2021年・第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した。親友が「いま気になっている」と話題にした男が、2年前に別れた元カレだったと気づく「魔法(よりもっと不確か)」。50代にして芥川賞を受賞した大学教授に落第させられた男子学生が逆恨みから彼を陥れようと、女子学生を彼の研究室を訪ねさせる「扉は開けたままで」。仙台で20年ぶりに再会した2人の女性が、高校時代の思い出話に花を咲かせながら、現在の置かれた環境の違いから会話が次第にすれ違っていく「もう一度」。それぞれ「偶然」と「想像」という共通のテーマを持ちながら、異なる3編の物語から構成される。
2021年製作/121分/PG12/日本
配給:Incline 劇場公開日:2021年12月17日