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【怒りはどのようにしてコルチゾールを分泌させるのか?】


コルチゾールがストレスホルモンと言うのはよく聞く話だが…

体内ではどのような反応からコルチゾールが分泌されているのか?

仕組みについて簡単に…
「仕組みを知ってどうするんだよ」と思うかもしれないが、怒りを感じた時にこの仕組みを思い出すだけで…

かなり落ち着く事が可能となるからだ。

詳しくは…

※参考文献

では…

私たちがストレスを感じるとまず脳にその情報が届けられます。

すると、脳の視床下部でCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)が作られる。

次に脳の下垂体でACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が作られる。
CRHとACTHの分泌により、最終的に副腎皮質でコルチゾールが作られ、血中に分泌する。

この三段階の流れを「視床下部-下垂体-副腎皮質系」と呼ぶ
また体内でコルチゾールが多く作られ過ぎると…

血液を通して視床下部と下垂体に抑制サインが送られ、CRHとACTHの分泌が減らされる。

この仕組みを「ネガティブフィードバック」と言う。
ここから個人的に面白い所で…

「CRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)は、神経伝達物質としての働きもある」こと!!
神経伝達物質としてのCRHの場合、「コルチコトロピン放出因子」などと呼ばれる。

CRHの受容体も脳内に沢山あり、神経系から内分泌系、広範囲に影響を及ぼす。

つまりCRH分泌は、多くの場所にストレス反応を誘発させてしまう。
進化心理学視点で考えるなら、このストレス(CRHの広範囲への影響)を考えると…

ストレスは人類にとって、適切適量であれば、本当に大切なものだと考えられる。

一般的に「適度なストレスは大切」と一言で流されてしまうが、体内の仕組みから考えるとより興味深い。
※ストレス時、CRH以外にも脳幹のノルアドレナリン神経・視床下部のオレキシン神経など…

複数の神経も働いています。

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