【帰属意識(グループ)を作ることで成績が上がる!しかし、それには秘密のルールがある…】
これは学生にも社会人にも使える、かなり良いテクニックだと思う
だが
「多くの会社が部署などグループ分けしているのに、全部の企業が成績鰻登りじゃないのはなぜ?!」
と疑問に思うかもしれない
※参考文献1
これが小手先のテクニックに頼ってはいけない理由の一つ(※SNSの簡易まとめマーケティングコンサルなど)
釣り橋効果のように実験内容をちゃんと理解してないと、痛い目にあう
ポイントは
「恒常的な孤立」
この研究ではスタンフォード大学のアフリカ系アメリカ人とヨーロッパ系アメリカ人を対象に行った追跡調査のランダム化比較試験で
スタンフォードに受かるぐらい優秀だが、やはりアフリカ系アメリカ人は恒常的に孤立感や社会的逆境を感じている
そんなアフリカ系アメリカ人学生に
①多くの新入生が感じる「逆境、孤独、社会的不安の意識について書かれた読み物」を読んでもらう
さらに重要なのは、この読み物には「付き合いの輪が広がるにつれてこのような感情が薄れていった同じ大学の先輩のエッセイ」も書かれていた
このエッセイとの共通性を高めるために…
②今読んだエッセイと自分の似ているかについて作文を書いてもらう
そして最後にポイントをより理解させるために…
③今自分が書いたばかりの作文を読んでいるところを録画
学生には、「この動画を来年の新入生の励ましの材料として使う」と伝える
④実験後1週間、この働きかけが実を結んだか、自分の経験や苦しみの感情を測る調査を毎日行う
そして3年後…
社会的帰属意識を持った学生は、毎年成績を上げ、クラスの上位25%の順位になった
つまり、グループ意識を持たせることで集中力や忍耐力が高まり、失敗しても立ち直りが高く、成績も上がりやすくなることがわかった
ただし!!!!!!
この研究で、ヨーロッパ系アメリカ人学生には同じ様な効果があまりなかった
これは彼らがアフリカ系学生より孤独感をあまり抱いていなかったからだと考えられる
ここまで理解しないと、元々外向的なパーティーピーポー社員に帰属意識を持たせても対して成績が上がることは期待出来ないということ
「コミュ障でこの人友達いなそう…」「社交性低そう…」みたいな人に効果が高いテクニックと言える
【成績だけじゃない!健康的にもなる帰属意識】
この研究ではストレスや健康につても調査しており、人との繋がりが学生のストレスを減らし、幸福感も高めて医者に行く回数も減らしていた