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【憧れの人を作る大切さ:バットマン効果】

バットマン効果とは、自分以外の誰かを取りつかせるように思い込むことで、自分の感情から一歩距離をとり、冷静に状況を見ることができるようにするというものです

※参考文献

2016年に4歳と6歳の子どもでバットマン効果の調査がされました

この子どもたちには、“コンピュータで退屈なタスク”を行ってもらい、同時に「休憩したくなったらいつでもタブレットで楽しいゲームをやって休むことができる」と伝えました 


「タスクは退屈でかなり面倒だがそれは非常に重要で、タスクをこなすと“良いヘルパー”になる」と伝えました

そして子どもたちを3つのグループに分け、それぞれ別のアプローチで子どもたちの集中力

①子どもたちが自分から「私は一生懸命に取り組んでいるか?」と自問するように指示

②三人称視点で「(自分の名前)は一生懸命取り組んでいるか?」と自問するように指示

③子どもたちにバットマンなどの勤勉なキャラクターをイメージさせ、「バットマンは一生懸命に働いているのか?」と自分=キャラクターが集中できているか問いかけるように指示


一人称で自問する①グループでは、ほとんどの子どもたちが休憩をとってタスクが進みませんでした

三人称で自問を行った②グループは比較的良くなったそうです

これは三人称で自分を言及することで、「自分自身の感情から離れることができるため」と研究者は推測しています

バットマンが集中できているかを自問した③グループは結果として最も高いパフォーマンスを発揮したそうです


研究者たちは、「キャラクターをイメージすることでその勤勉な性格を引き受けてタスクを続けるための自信を獲得できた」と言っています


つまり「バットマン効果は、実験と同じような“タスクと誘惑”の状況で子どもたちの活動に影響を与える働きのほか、“新たな挑戦をする際の欲求不満”にも良い影響を与える」と研究者は考えているそうです

より有能な人になりきることで、誘惑を跳ねのけるだけではなく、未知の世界に踏み込んでいく不安や緊張も打倒することができるアプローチであることが期待できるという事なんですよね


今回の研究から伝えたいのは「一旦自分の思考から引き離す大切さ

辛い時に一人で戦うのではなく、憧れる人を持つことで、困難な出来事も乗り越える可能性が高まるということ

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しげ@学生時代の落ちこぼれを引きずる30代パパ
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