【長続きするカップルがやっている習慣とは:報酬予測誤差】
“仲の良いカップル”と“習慣化”の話題を一緒にする人はなかなかいないと思うんですが、これが結構深い関係性なんですよね
前回「習慣化したい行為の“時間”を決めるだけで、かなり習慣化できるようになる」と書きましたが
※参考記事
https://note.com/preview/n77c57eeecde6?prev_access_key=d0a351302583713ebbe3b9f6ed640763
「他者の存在」も結構キーポイントとなってくるです
(逆も然り…相手にとって自分が重要な存在となってくる)
ここで取り上げたいのは、「良好な関係のカップルは、愛情や親密さが生じる体験を意識しないにも関わらず、どうやって親密さを築いているのか?」というところ
※参考文献
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0146167290161003
そもそも人は同じ事を体験し話し合い共感することで、仲が深まっていきます
なのに、パートナー同士は習慣的に行う交流を意識的に認識し合うことはほとんどないですよね
ではどうしてそうした事が起きるのか?
人はパートナーに対して、一緒にいていつまでも楽しめる関係性を期待します
その結果、ドーパミンの反応はかなり中立的な状態を保ち、過去記事で話した報酬予測誤差の論理のように、“期待していない報酬は大きく反応”し“期待通りの報酬には反応しなくなります”
※参考記事
しかし毎日毎日、報酬予測誤差が起きるほどプレゼントを渡したり、サプライズを起こすなんて現実的には無理だし、いくら仲のいいカップルだろうと、やっているのをあまり聞いたこと無いですよね
実際に、うまくいくカップルほど意外にも積極的に情熱を見せあったりしていないと下記研究からもわかる
※参考文献
https://journals.sagepub.com/doi/10.1207/s15327957pspr0301_3
しかし、それが仲良く長続きさせる根底となるようです
互いの行動に対して“無意識に補完し合う”ことが、他の重要な決定への余裕を生んでくれる
→これが「安心・信頼」の合図になるそうだ
※参考文献
https://psycnet.apa.org/record/2004-00231-003
上記研究によると、良好なカップルほど、パートナーの行動から無意識に反応することがスムーズになる
つまり意思決定が頭に過ぎらない
例えば
相手がお風呂を洗って洗濯をして子供の相手をしてくれるから、自分はご飯を作って明日の家族の準備ができる
そこに無駄なやりとりはなく無意識行っていく
しかし、これによって“退屈を感じる”恐れはあるそうだ
相手に嫌味を感じない反面、感謝も忘れてしまう可能性が出てくる
いつもと違う行動(多様性)のお蔭で、それがスパイスとなり人生の楽しみになる可能性もある
これらの研究から覚えていて欲しいのが、「習慣化する強みといつも違う行動」には互いにメリット、デメリットが存在する
しかし長続きさせるには、“最低限”習慣化させるべきところがあり、たまに行うサプライズ(感謝の気持ち)を行う余裕が必要となる
ということ