【人はサプライズをされると脳内ではどんな反応が起きるのか?:習慣と報酬の関係】
人は人にプレゼントを贈る習慣(誕生日やバレンタイン、クリスマスなど)があるが、それをサプライズで貰ったり、あげた事がある人は多少なりとはいると思う
人はそういったサプライズに対してどんな反応が脳内で起きているのか?
もうすぐクリスマスの時期になってきたので、そんな話しをしていきたいと思います
まず
人はサプライズをされると(報酬予測誤差:予定を上回る報酬の誤差のこと)脳の刺激となり、脳内にドーパミンが放出される
(※ドーパミン:神経伝達物質の一種で化学信号とも呼ばれる。ニューロンからニューロンへの情報の伝達を円滑にする役割)
(※ニューロン:脳のなかで情報を受け取り、次の細胞や器官へ情報を伝える)
ドーパミンがニューロンからシナプスに放出されると、ニューロンの受け取り役であるレセプター(受容体)がドーパミンを受け取る
(※シナプス:ニューロンとニューロンの接合部)
こうした伝達は、脳内の決まった経路を通る事になっている
そして“習慣の形成”には、ドーパミンが通るいくつかの経路が関係してくる
その一つが[感覚運動の経路]で、中脳のニューロンから放出されたドーパミンが、運動と感覚を司る領域(感覚運動皮質、運動淡蒼球)と繋がっている被殻のレセプターに受容される
(※被殻:脳の中央部に存在する脳構造)
(※レセプター:受容体。刺激を受け取り、情報として利用できるように変換する場所)
※参考文献
サプライズが予測していたよりも大きいと、よりドーパミン(を含む様々な化学信号)が放出される量も増え、その経路に位置するシナプスの信号の送受信が活発になる
※参考文献2
pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC48…
普段の生活とは違う報酬(サプライズ)を手にすると、脳は「ドーパミンが放出される報酬」として登録する
そしてその習慣を形成するための神経の基盤を構築する
ドーパミンは言わば教師のような信号で、行動の選択に関わる神経領域に指示を出し、感覚領域が同じ状況を表す特性(いつ、どこで、だれと?など)に遭遇したら、身体に同じ行動や感情を促す
このようにして報酬(サプライズ)となった体験を詳細に記憶に刻みつけている