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【忖度なしの美容成分調査:ハイドロキノン編】

※※トレンドやブランドは一切気にせず、第三機関の質の良い研究や複数の論文を参考に書いていきます※※

過去にも【化粧水・美容液・乳液・洗顔・日焼け止め:科学的にオススメシリーズ】というのも、ざっくり紹介したんですが…

※参考記事

「結局、美容成分の何が効果あって何がプラセボなの?」という意見が、学校の生徒やら職場やら色んなところから相談受けるので、noteでも書いてみようと思います


今回は《ハイドロキノン》について


ハイドロキノンは美白とセットで言われる事が多い美容成分ですが、結局ハイドロキノンの効果はどうなのか?書いていきます


黒ずみ対策でよく使われるハイドロキノンですが、そもそも肌の黒ずむ原因は色々あって、“ニキビ跡、日焼けダメージ、ホルモンバランスの変化などなど”

※参考文献

※参考文献

研究によると、ハイドロキノンによりメラノサイトによるメラニン生成を、チロシナーゼ(酵素)の働きをブロックする事で遅らせてくれる

同時に、ハイドロキノンの強力な抗酸化物質で、色素の原因フリーラジカルを吸収してくれるそうだ

ハイドロキノンの濃度は2〜4%クリームを4週間塗るだけで効果が現れる


ここまでの内容だと「ハイドロキノン最強説」なんですが、最強過ぎて副作用にも目を向けなくてはならないんですね

※参考文献

2007年のレビュー論文を見てみると、副作用に“発ガン性、皮膚過敏、オグロノーシス”があげられています


実際、FDA(食品医薬品局)などは「ハイドロキノンには発ガン性があり、2%まで!!」と言っていますしね
ただ日本では濃度の規制はないから自己判断となる


レビューの副作用を一つづつ見てみると、

①発ガン性
確かにFDAが言っているように、発ガン性があるのは事実ですが、これはラット実験でヒトでの発ガン性はまだ確認されていません

なので判断が素人には難しい所なんですが、ヒトとラットではハイドロキノンの処理方法が違う分ちょっと考えてしまうところではありますね

※参考文献


②皮膚過敏
効果が高い分、皮膚への刺激もやはり大きいので、特にアレルギー体質の人は“かゆみ、赤み”がでる事もあります

レチノール系でも言える事ですが、肌へのダメージが強い分、紫外線にかなり弱くなるため、こまめな日焼け止め(日中に3時間に1回ぐらい)ヌリヌリが必須です

美白のためにやるスキンケアが逆にシミにならないよう、より日光対策が必要となりますね


③オクロノーシス
これはほとんどなりませんが、あまりにも高濃度で長期間使用すると、黒ずみが出るよって事ですね


これらの研究から
色素沈着には基本的に効果は絶大である

ただ、効果が高い分の副作用も気にしなくてはならない

→FDA基準の2%なら基本的に副作用の心配はないが、日本では普通に10%濃度のモノもあるで意識しないといけない

また、アレルギーは別として2%濃度でも心配なら、効果が弱いアゼライン酸やアルブチンなどで代替しても良いかもしれない


個人的な意見としては、医師と相談はあったほうがいいですが、色素沈着対策としてかねり優秀な成分だと思っています

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しげ@学生時代の落ちこぼれを引きずる30代パパ
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