第七話 星に願いを(夜空に星が流れる時)
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埋もれた財宝を掘り返すことはやめたけれど、ぼくにはずっと気になっていることがあった。星が落ちたところだ。
あの場所に何かが眠っていることにぼくは気付いていた。ぼくとしては大人たちに言ってもよかったのだけれど、言えば友達も上るのを諦めた山に連れていかれると思い、黙っていた。それにあの山に眠るものには、何か神々しいほどの輝きを感じていて、近づきがたいと思っていた。
埋もれた財宝を見つける力を使うことはなかったけれど、地下に何かものがあることはわかって