Schweinchen

絶不調の原因は発信しなさ過ぎらしい。だからリハビリ用アカウント。

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最近の記事

人権教育が根付かない日本の中等教育 ~「ブラック校則」の問題点

経済が著しく停滞したこの30年の間に激増した「ブラック企業」。「ブラック企業」は、労働者の権利や人権を無視した劣悪な環境で働かせる企業のことで、自分のようなロスジェネ初期世代が就活をした頃には「ブラック企業」なる言葉はなかった。しかしあまりにもそうした企業が増加したことを受けてこの「ブラック企業」という言葉が生まれ、2010年代くらいから一般化しつつあるように思う。 その「ブラック企業」の「ブラック」の使い方から派生したのが「ブラック校則」という名称。児童生徒の人権を無視し

    • Stand up! Bow!! という「国際」化 〜言語とグローバルコンテクスト〜

      友人の一人が面白い記事を紹介してくれ、それで思い出したことがある。 スポンサーとなっている筆者は、日本のスポーツ界にも根強く残る「昭和臭」が、いかにグローバルコンテクスト、今現在の世界トレンドの実現に合わないか、を経験を踏まえて指摘しており、大変興味深い。特に21世紀のスポーツイベントで赤絨毯の特等席に座る男性政治家たちと、それに深々とお辞儀する関係者男性たちの姿は、想像すると確かにコメディ感がある。おいおい、今21世紀だぜ? 急遽決まった立志式というイベントこのコメディ

      • 「少子高齢化」をどう教えるか 〜社会科教員ジェンダー格差問題の具体例

        元学校社会科女性教員で、歴史学者でもある自分ならではの #Don’t be silent.  ホモソーシャルな関係性で成り立つ社会を補完する中等教育社会科教員の男女比 JOCの森会長の発言に対して、Don’t be silentやGender equalityなど海外からの批判や運動が勢いを持つ一方で、日本では動きがどうしても鈍い。結局辞任になっても、後任人事でgender equalityへの取り組みをアピールするどころか、益々醜態を晒す始末。 そう、この発言そのものの

        • 「日本はその原因から何を学んだのか」 〜水俣病の経緯に対する外国人研究者のストレートな問い

          一年ほど前、水俣病に関する日本人の研究グループのリーダーが行った英語での講演を聞きに行った。あまり書くと…と渋っていたが、昨今の日本のカオスを考えると、今こそ文字に残して発信しておくべきだと考え直したので書いておくことにする。 水俣病は言わずと知れた戦後日本を代表する公害である。発表した教授を筆頭とする研究グループは、現在の水俣周辺の海底地形や、海流、魚の生息範囲などのデータを収集したり、被害発生同時の史料はもちろん現在も生きている人たちからの聞き取り調査をしている。昭和史

        人権教育が根付かない日本の中等教育 ~「ブラック校則」の問題点

        • Stand up! Bow!! という「国際」化 〜言語とグローバルコンテクスト〜

        • 「少子高齢化」をどう教えるか 〜社会科教員ジェンダー格差問題の具体例

        • 「日本はその原因から何を学んだのか」 〜水俣病の経緯に対する外国人研究者のストレートな問い

          高校社会科教師のジェンダー格差

          備忘録としてメモ、かつ一般向けにまずは発信。 学校でのジェンダー刷り込み日本の学校教師のジェンダー格差の問題をご存知だろうか。 この畠山さんのインタビュー記事は、まず、日本女性の大学進学率が男性より低いこと、特に大学院は極端に低く、これがその後の収入格差にもつながる点を指摘。確かに、中等教育までの日本女性は、識字率や進学率も普通に先進国と同レベル。なのに、日本では高等教育になればなるほど格差が広がることになる。 その背景として、中等教育までの教員のジェンダー格差の問題を

          高校社会科教師のジェンダー格差

          スマホゲームと化す大学入試 〜英語民間試験導入という課金制値上げ〜

          コロナの年となった2020年も今日で終わり。東京は今日、最大の新規感染者数を発表した。この状況でも、1月には全国一斉の新テストやるんだよね?そこから入試シーズン到来だから、きっと1月5日過ぎたら発表する新規感染者数減らすんだろうな、なんて思っていたら、昨年末に書いて、下書きに塩漬けしてた記事を見つけた。 そうか、今年の受験生って、英語民間試験云々で翻弄された子たちなのか…。 1年前の2019年の末までの間に、かつてのセンター試験改革の目玉だった英語民間試験導入や記述式試験

          スマホゲームと化す大学入試 〜英語民間試験導入という課金制値上げ〜

          ディズニー『アナと雪の女王』より「生まれてはじめて」 〜日本語歌詞から抜け落ちたメッセージ〜

          きっかけは、CDTVのディズニーメドレーだった。同じ色の服を着た、姉妹のようなアイドルが二人で映画『アナと雪の女王』より「生まれてはじめて」を歌っていた。 二人は全く同じ妹のアナのパートだけを分けて歌っていた。そこにアニメからアナが歌うシーンを挿入していたが、一瞬だけ姉のエルサが映った。そうだよ、この曲妹のソロじゃなく姉妹のデュオだったじゃないの。どうせ映像付きで二人でソロ曲を歌うなら、なんで「ありのままで」じゃないんだ?あっちがこの映画のメインテーマ曲だし、日本語でも「レ

          ディズニー『アナと雪の女王』より「生まれてはじめて」 〜日本語歌詞から抜け落ちたメッセージ〜

          「グローバル人材」のロールモデル

          自分にとってのロールモデル 緒方貞子さんは実は大学の先輩である。この世代の女性で聖心女子学院から聖心女子大学(英文科)というルートを辿った人としては上皇后美智子様が一番有名だが、もう一方で緒方貞子さんを輩出したことはもっと知られていい。戦前と戦後すぐの日本の女子教育を考えると、日比谷高校だの東大だのよりこのルートがかなりの高等教育だったことがわかる。緒方さんは大学卒業後にアメリカで政治学の博士号を取得。彼女の学位論文はDefiance in Manchuria: the M

          「グローバル人材」のロールモデル

          「人材」育成か「市民」育成か

          現実の政治家たちがどうか、という点はともかくとしてw ヨーロッパでは今、RacismとかGenderの問題など人間同士の間でのJusticeと同じくらい、このClimate Justiceも教育として外せない要素になってる、というお話。スウェーデンのグレタさんが呼びかけて始まったデモの広がり、イタリアでのこうした動き、オーストリアでは緑の党が政権与党入りしようとしている。 翻って日本。日本の教育の中には問題山積なのはもちろんだけど、その中に「グローバル人材育成」か、「グロー

          「人材」育成か「市民」育成か

          グローバル人材育成とは?

          自分が何故か10年以上関わってる日本の「グローバル人材育成」とかシティズンシップ教育に関するネタなので、備忘録的にメモ。 進次郎氏はペーパーも見ず自分の意見を十分通じる英語で堂々と話しており、その点は本当に大したものだと思う。こんなに軽快に英語で答える日本の大臣の姿が報道されることなど、今まであっただろうか。英語がラフだった点は認めるけど、どうせ母語じゃないんだからそれだけでやいのやいの言ってもしょうがない。それだけで英語圏のメディアが彼を批判しているなら、それは差別として

          グローバル人材育成とは?

          不安障害

          最初から重たいけど、一応現状をね。まず認識することから始めようかと。書くことは認識することであり、癒すことでもある。というわけで、今日は不安障害。 あるきっかけで、身体的に又は精神的に非常に怖い思いをした場合、それが自分にまた起こるのではないかと不安になり、そのきっかけに纏わる場所や人、状況を極力避けようとする。また、その場所に行ったり、その人に接したり、また似たような状況になると、何もなくても身体が勝手に反応してしまいパニックを起こす。 私の場合、最初はある病気の為に服

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          発信って大事

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