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外国語学習について

 国語と外国語の学習の決定的な違いは何かと考えると、文脈なのではないかと思う。国語の学習には文脈がある。日常という文脈だ。言語能力というのは、言語的知識の機能性が大きな役割を果たす。言葉を見聞きして想起される内容が適当なものならば理解したといえるし、そうでないなら理解が上手くいかなかったということになる。

 日常的に行われる言語活動は、前後のつながりがありこれが文脈的だ。昨日話した人と今日も話す。同じ話題を繰り返し、多くの時間をかけて話していく。今日読んだ本を明日も読むだろうし、読み終わったら同じ作者の新作を読もうということになる。

 一直線ではなく、多くの線が複雑に絡み合いながら知識を紡いでいく。きめ細かい知識のネットワークほど理解を容易にする。そういった上手くいく学習とは逆に外国語の学習は単線的だ。一日一時間の英語のレッスン単語の意味を覚える文法を覚える何かを覚えるころには何かを忘れている。

 それでは学習は成り立たない。意味のある方法を提案するならば、読書をする事だ。本の文脈を学習に利用する。海外ドラマを英語の字幕をつけて何シーズンも観るのも効果がある。読書は、自分のペースで進められるから、初めは読書の方が良いかもしれない。

 複雑な文脈持たせることで、内容が何であれ学習を有意義なものになる。

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