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地域情報の発掘と活用を有効に行える人材をスクーミーで育成する話

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スクーミーを活用する流れは、大人→こどものベクトルと、こども→大人のベクトルの2つがあります。(現段階で)

大人がまずどんなものができるのかと学び、そこからその大人がこどもたちにレクチャーする流れと、こどもがまず学び、こどもたちの取り組みに大人が関わっていく流れです。

後者の方が聞こえはいいですが、案外そうでもありません。それは、こどもに教えられるのは、スクーミーという教材と、スクーミーを勉強しているリーダーのみだからです。確かに、大人と一緒にこどもがはじめて一緒に使えばいいという考えも間違っていませんが、少なくともツールの使い方、使う上でのコンセプトは大人がまず知るべきです。

地域の大人の関わり方

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そこで大事なのは、スクーミーを学んだ大人が、地域の特性やこどもたちの環境に合わせてスクーミーをカスタマイズして、どんな問題があって、どう解決することができるのかを一緒に考えることが大切になります。

問題発見と問題解決は、意外に難しく、そういったことを普段から行っていない方々にとっては手も足も出ない状況になってしまうケースがあります。ですので、まずは大人が頭を柔らかくする必要があるのかなと思います。

気づくこと、分析すること、解決手段を考えることは、これから全人類が習慣にしていかないといけないことで、逃げられるものではありません。そして、その『苦手なんだ・・・』というオーラはこどもたちは、すぐに気付きます。変な意味で勘違いせず、こどもたちに自信を持って関わることができ、『かっこいい!』とこどもがリアクションできるような大人こそ、スクーミーのリーダーです。

ここからは具体的な進め方の事例をみていきます。

地域の魅力を発信する

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つまり最初はベクトルが違っても、最終的に同じことを考え、一緒に成果物を出すことを行うことが大事だと考えています。

具体的にこんなプロジェクトを進めるとします。

地域の魅力を発信し、住んでいる地域に関心を持つことを目標とした時、地域のおすすめスポットを可視化するアプリケーションを作成し、他の地域に発信することで、自分が地域のことを知るきっかけを持つと同時に他の地域の人にも知ってもらうことを行う。

最終的にアプリケーションとして完成させる部分は、スキル的に大人になってしまうかもしれませんが、発信する内容・アプリに掲載する内容は、地域のこどもたちが考えまとめて伝えることもできると思います。『子どもたちからみた○○○の魅力!』として、大人に発表し、それを受けてどうアプリケーションにしていくのかを検討することをしてもいいかもしれません。その時、大人がワクワクして「どんなアプリにする?」とかカッコよく話していたら、それはもう、子どもたちも興味を持ちます。その子どものワクワク感が学びに変わる瞬間だと思っています。身近な大人がワクワクして話していることほど案外子どもたちも興味を持つものです。

子どもたちが発表する方法は、いくらでもあります。模造紙でもいいし、寸劇でもいいし、写真をたくさん見せるのもいいいかもしれません。

ただ、ICTの活用ということで、こういったこともできます。

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スクラッチという、小学校でプログラミング学習で活用されることの多いツールを使って魅力発信の発表の仕組みを作ることができます。スクーミーが提供している地域魅力化キットに含まれています。以下、サンプル教材です。本教材はお問い合わせください。

ただ、この部分は、地域の大人が行わず、スクーミースタッフが学校に指導することも可能ですので、状況に合わせて行えばいいと思います。

小学校のプログラミング教育と連動させることができます。

そこで子どもたちが作ったものを、学校外の取り組み、もしくは学校の授業時間をうまく活用して、地域の大人に発表する機会を作り、そのままその内容を生かして、それをもっと多くの人に伝える仕組み(アプリケーション)を一緒に作ることができるのがスクーミーです。なぜ作るのか、誰に伝えるのかをデザインすることで、ただただプログラミングしてアプリを作ることとは違う新しい学びに変わっていきます。

アプリの事例です

作ることは誰でもできます。何を生み出すかを考えることも誰でもできます。ただ、使うものを作ることと、作ることで学びに変えることは、誰でもできるものではありません。順を追って考え、設計することで可能になる究極の技です。

防犯や防災、ユニバーサルデザインについて考える

地域の魅力発信について考えましたが、他にも、地域のフィールドワークをして、危ないところはないかなどの調査や、ユニバーサルデザインになっていて誰もが暮らしやすい地域にしている工夫は何かや、避難に不便なところはないかなどをICTを活用しながら探究していくことも可能です。そしてそれを先ほどの教材を使用して報告し、内容をアプリケーションにして地域住民が活用できるようにしたり、ポスターを作成し、駅などに貼り観光にきた方々に使用してもらったりなど、ICTを活用することで影響を与えるエリアを広げる・増やすことができます。より多くの人に展開する方法も合わせて考えることも学びのタネの1つです。

地域情報を活用した事例紹介

最後に、これまでの事例をこちらの方で紹介しています。



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