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083ページレイアウトの構図7

卒業アルバムと学校写真のエキスパート 一級写真技能士の田賀谷浩です。今回もお目通しいただきありがとうございます。

視線誘導

見開き画面に視線の動きや構図の要素を加えていくと、自然とメインとなる写真とそれを引き立てる写真とに役割が分化していきます。主役を立てる視線誘導をすべくレイアウトをしてみましょう。

以前に用いた校舎点描のページでは中央に配した全景の写真がメインですが、そこに視線が誘導されるように周囲の写真のパースペクティブを意識して配置しています。

矢印方向に視線が動きやすいように配置

センターの写真自体も周囲から画面中心に向かって視線が動く構図な事もあって、誰が見てもメインカットの写真に眼が行くようにしています。

宿泊学習のページはもう少し複雑な視線誘導をさせてみました。

濃い色は人物の動き等による視線誘導ベウトル 薄い色は画面内での視線の動き

メインカットに位置づけているのは左端のカットである、宿泊学習のメインコンテンツたる東照宮へ出向いて見学学習をしたという場面。右開きの設えな事もあり ①自然と右上から左下に視線が動くので、右側に数点の左下がりのベクトルを発生させる写真を配置しました。次に ②左下から左上に視線が動きやすいように、中央下のジオラマから人物に持ち上がる写真を含めてメインカット自体でも視線が上がりやすい写真を配置。残りの引き立ての写真でこの宿泊行事での5W1Hを記しました。

見開き自体に構図の概念を採り入れる事で如何に視線誘導を促すかという事で書かせていただきましたがいかがだったでしょうか。なるほどと思われたり参考になったと感じられたりした際には是非「スキ」をいただけると励みになります。お読みいただきありがとうございました。

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