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072構図のはなし13(いい写真とは19)

卒業アルバムと学校写真のエキスパート 一級写真技能士の田賀谷浩です。今回もお目通しいただきありがとうございます。

前回は状況や物語性を持たせるために 近景、中景、遠景と距離感の異なる場面を同一画面に入れ込む構図をお示ししましたが、ちょっと大胆に近景を扱ってみましょう。

額縁構図

視界が遮られるようになっていると見えない部分が気になるものですよね。特に暗くトンネルのようにシルエットになっていたりすると「抜けた先には何があるんだろう」と、より子供心をくすぐられるかと思います。
枠があると大の大人でもその向こう側や枠の外側の情景が気になるものです。その効果を狙って枠をはめたかのように画面の周りを物や影で遮る構図を額縁構図またはトンネル構図といいます。

作例1 早くこの洞窟を抜けて外へ出たくなる
作例2 額縁がシルエットでない例(個人情報保護のため画像は加工されています)
作例3 列車の窓枠をそのまま額縁のように
作例4 この先にどんな庭が拡がっているんだろうと想像が膨らみます

枠ごしに情景を拝むと、覗き感覚を呼び覚まされてちょっとワクワクドキドキしたりしますよね。次回はそんな効果を狙ったショットについて触れてみましょう。今回はこの辺りで。
なるほどと思われたり参考になったと感じられたりした際には是非「スキ」をいただけると励みになります。お読みいただきありがとうございました。

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