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092インクルージョンって一体?
卒業アルバムと学校写真のエキスパート 一級写真技能士の田賀谷浩です。今回もお目通しいただきありがとうございます。
DEIのうち多様性について触れました。公平性には以前に平等も含めてこちらで触れたので割愛するとして↓
包括性(Inclusion・インクルージョン)について思うことを綴ってみようかと思います。
生成AIによると、包括性とは特定のグループや個人を排除することなく多様性を尊重し、誰もが参加できる環境を作ることを目的とする とあります。
十人十色と昔から言われるとおり、価値観は人によって微妙に異なります。違いがあっていいんです。ただ昨今の風潮で、一人でも異を唱えたらその意見を反映させないといけない と思い込んでいることです。
意見を出す段階では様々な視点や立場から異論が出ることはあっていい事です。その事を封じ込めようなんてつもりはままありません。問題は独りよがりやわがままが目に見える発言や、明らかに視野狭窄が明らかなものの捉え方による極論にまで耳を傾ける必要は無い という事を理解している人が少なくなりつつあるということです。多くのSNSがそうであるように、匿名でものが言えてしかも極論であるほどバズりやすい環境が身近になったことが拍車を掛けているように思えます。
私が一つの尺度にしているのは、連綿と長い歳月によって続けられてきている習慣や価値観は基本的に尊重するということです。なぜなら連綿と多数によって支持されてきたという実績があるから。
私たちが拵えている卒業アルバムにも、卒業生ごとに構成が異なる一人一人が主役の写真を載せていく傾向が始まっていたりします。その事自体を頭ごなしに否定するつもりはありませんが、共通フォーマットのものを全員で共有する事がないのは違うと思っています。いくら自分が手にするものだから自分が主役である構成であればいいというのは、むしろ自分や仲の良かったグループでない人たちを排除していることに繋がり、包括性の概念から逸脱しているんじゃないかと。
ここでも大切なのは寛容であることなのかな と。
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