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062構図のはなし4(いい写真とは10)

卒業アルバムと学校写真のエキスパート 一級写真技能士の田賀谷浩です。今回もお目通しいただきありがとうございます。3回に分けて分割構図を綴らせていただきましたが、引き続き構図にちなんだ話を。

対角線構図

黄金分割で対角線に触れましたので、対角線による構図について。画面の対角線を意識出来るように主体を並べる事で、手前から奥へ視線が流れる効果を促して遠近感を作り出したり時間の流れを感じさせたりする構図です。
作例として校内展覧会を取材した画像をお示しします。

テーブルの縁を対角線に(個人情報保護のため画像は加工されています)
作品の並びを対角線に(個人情報保護のため画像は加工されています)

お気づきかも知れませんが画面の中を視線が動いたかと思います。まず立体作品の手前から奥に進んだのち、平面作品にたどり着くと今度は横方向に動きませんでしたか?画面の中で視線が動くことで広さや奥行きを感じたり、静物を撮っているにも関わらず動きを感じることまで出来るのです。
その結果「いろいろな作品が」「多岐多様に」「秩序ある並び方で」展示が為されているように見えるようになり、展示効果を撮り方でより良くする効果まで表れているのではないでしょうか。

対角線構図の応用として、右肩上がりの構図は躍動感の助長を、左肩上がりの構図は安定や静寂を助長する効果があることも添えておきましょう。

今回はこの辺りで。最後までお読みいただきありがとうございました。

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