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気づかぬうちにスマホ依存?中高生の依存リスクと防止策

多くの学校で9月からいよいよ学校が始まりましたが、中高生の皆さんはどのように夏休みを過ごされたでしょうか?

長期休みは自由な時間が増える一方で、中高生のスマホ依存が深刻化する時期でもあります。長時間のスマホ使用は、学業や健康に悪影響を及ぼすリスクが高まります。

本記事では、スマホ依存の現状とリスクから具体的な対策までご紹介します。


あなたは大丈夫?スマホ依存チェック

スマホを日常的に使っていると、知らず知らずのうちに、スマホ・ネット依存になっている可能性があります。下記のチェックリストをもとに確認してみましょう。

①あなたはインターネットに夢中になっていると感じていますか?

②あなたは満足を得るために、インターネットを使う時間をだんだん長くしていかなければならないと感じていますか?

③あなたは、インターネット使用を制限したり、時間を減らしたり、完全に止めようとしたが、うまくいかなかったことがたびたびありましたか?

④インターネットの使用時間を短くしたり、完全に止めようとした時、落ち着かなかったり、不機嫌や落ち込み、またはイライラを感じましたか?

⑤あなたは、使い始めに意図したよりも長い時間インターネットを接続した状態でいますか?

⑥あなたは、インターネットのために大切な人間関係、学校のことや、部活動のことを台無しにしたり、あやうくするようなことがありましたか?

⑦あなたは、インターネットへの熱中のしすぎを隠すために、家族、学校の先生やその他の人たちに嘘をついたことがありますか?

⑧あなたは、問題から逃げるために、または、絶望的な気持ち、罪悪感、不安、落ち込みなどといった嫌な気持ちから逃げるために、インターネットを使いますか?

以上の8個の項目のうち、3~4項目当てはまると不適応使用者(ネット依存予備軍)、5項目以上だと病的使用者(ネット依存の疑い)とされます。

厚生労働科学研究「飲酒や喫煙等の実態調査と生活習慣病予防のための減酒の効果的な介入方法の開発に関する研究」

スマホ依存の現状とその影響

スマホ依存の定義は、日常生活に支障をきたすほどスマホを手放せなくなる状態を指します。最近ではスマホの使用が低年齢化しており、日常的にスマホを使っている中高生が、気づかぬうちにスマホ依存症に陥っている可能性があります。

2018年に厚生労働省の研究班が発表した調査結果によると、インターネット依存が疑われる中高生の数は全国で推計93万人に上ることが明らかになりました。これは中高生全体の12〜16%に相当し、スマートフォンの普及を背景に、2012年度の51万人に比べて約2倍に増加しています。中高生約650万人のうち、7人に1人がネット依存の可能性があるという計算になります。

スマホ依存の影響を学業面、健康面、社会生活に分けていくつか紹介します。

・学業面の影響
学業に対する集中力の低下
宿題の遅延や成績の低下

・健康面の影響
不安感の増大
睡眠不足や昼夜逆転のリスク
メンタルヘルスの悪化

・社会生活の影響
家族とのコミュニケーションの減少
社会的スキルの発達の阻害
現実世界での人間関係の悪化

これらの影響は学生生活全般に深刻な問題を引き起こす可能性があります。
事態が深刻化する前に早期に対策を講じることが重要です。

スマホ依存の対策

スマホ依存を防ぐために、以下の3つの対策を紹介します。

中高生がスマホ依存の危険性を知る機会を設ける

スマホ依存を防ぐためには、まず中高生が自分自身の依存リスクを認識する機会を作ることが重要です。

学校で定期的にスマホ依存に詳しい専門家から、依存のリスクや影響について具体的な情報を提供する機会(ワークショップやセミナーなど)を設けることで、学生たちはスマホ依存が学業やメンタルヘルス、社会生活に及ぼす悪影響について理解を深めることができます。

また、自己診断ツールやチェックリストを活用し、スマホ使用の自己評価を促すことで、自身の使用状況を客観的に見直す機会を提供することも効果的です。これらによって、中高生が当事者意識を持ってスマホ依存のリスクを認識し、適切な対策を講じる意識を高めることができます。

使用時間の制限

スマホの使用時間を意識的に制限することは、依存を防ぐための基本的なステップです。

まず、スマホの使用時間を把握し、スマホの使用に関する具体的なルールを設けるようにしましょう。1日の使用時間を設定することが重要で、例えば「1日2時間まで」や「就寝前1時間はスマホを使用しない」といったガイドラインを作ることで、過度な使用を防ぐことができます。

また、スマホの使用時間を計測できるアプリや設定機能を活用し、目標達成のために定期的にチェックすることも有効です。

デジタルデトックス

デジタルデトックスは、スマホやその他のデジタルデバイスから一定時間離れることによって、依存のリスクを減らす方法です。例えば、毎日一定の「デジタルフリータイム」を設けるなどの方法があります。

週末や休暇を使用して、デジタルデバイスを完全にオフにする「デジタルデトックスデー」を設けることも効果的です。

これらの時間には、スマホやコンピュータなどのスクリーンから離れて、読書やスポーツ、友人との対面での交流などのオフライン活動に集中するなど、スマホからの距離を置き、リフレッシュすることで依存の予防に繋がります。

まとめ

スマホ依存は、中高生にとって深刻な問題です。

気づかぬうちに依存が進行し、学業や健康に悪影響を及ぼすことがあります。しかし、適切な対策を講じることで依存を防ぎ、健全なスマホ使用を促進することが可能です。

まずはスマホ依存の危険性を知ることから始め、保護者や学校がルールを設定し、中高生自身が意識的にスマホの使い方を見直すことが重要です。

本記事を参考に、スマホ依存を予防・克服するための具体的な行動を今日から始めてみましょう。

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