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記録60-1 拒絶していたのは自分?

夕方買い出しにすこし遠いスーパーに買い出しに出てた時の事
姉と連絡を取り合っていた時に別の通知がきた
相手は母親だった

いつものように唐突に連絡をよこす
内容もいつも通り 要は「元気か」と一言
正直買い出しの事で頭がいっぱいでそっちに気を回せなかったから
素っ気なくいつものように「元気じゃない」と返した

いつもの返事だから特別違和感を覚える事もなく
それでも一応会話として「どうかしたのか」と聞かれた
正直色々と面倒になったから「休職中」とだけ返し
次の返事に対し診断書の書面を写メっていたからそれを送った

よりにもよって一番教えたくなかった人に
一番最初に打ち明ける事になるとは
と若干後悔した
精神科に対していい印象を持っていない人だから
病院=薬漬け の印象が昔から強く否定的だったから特に

家に帰ってから晩御飯の支度をするついでに電話をかけた
文字を打つよりそっちの方が早いから

一通り話してみた
仕事でのストレスで体調崩した事 職場環境の事
てっきりどこも同じ感じだとかそういうどうしようもない事言われるのかと
そう思っていたが 意外にも「逃げ場がないじゃない」と
同情してくれた といっても心底からじゃない
呆れたように笑い飛ばすように フッと

どうであれ正直驚いた 否定的な言葉がとんでくると思っていたから
結局何か解決の糸口が見つかるような会話ではなかったが
お互い角が取れたのか 穏やかな会話で終われた

中学生のときにはじめて心療内科へ行ったときに連れて行ったくれたのは
結局母親だった
診察室へは一緒に行ったのは一度きりで
診察終わってから根掘り葉掘り聞かれ 高い診察代と薬代にブリブリ文句を垂れていた
今思えばそう文句言いたくなる気持ちも理解できなくはない
あの人なりに「私」の事を理解したかったのかもしれないが
自分と母親は自分らを知ってる人にはよく顔が似てるといわれるが
言わせてもらえれば似たのは顔だけでなく性格までも似たと思う

だからなんとなくわかる
自分が知らない事に対して怒っていたんだと
なんだかよくわからないとにかく隠されていることに対して
攻撃的になってるが突破口ができるならと行動した
そんな風に思える

と同時に
一方的に何を言っても変わらないと勝手に決めつけていたのは自分で
拒絶していたのは自分なのではないか

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