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カリン仕事(前半)マルメラーダ作りと化粧水仕込み

梅干しを漬けたり、梅シロップや梅酒を仕込んだり、6月は「梅仕事」で忙しくなりますが、11月の「カリン仕事」という言葉は、あるのでしょうか。
そう言いたくなるほど、カリンもいろいろな使い途がありそうです。

先日、マルメロの話を書きました。マルメロ、日本ではカリンと呼ばれることもあるけれど別のもの、という話です。

10個あったマルメロは、すべてジュレとジャムになりました。残るは、大きなカリンが一つと、少し小ぶりなカリンが2つ。さて、これをどうしましょう。

まずは、ちいさめの2つを使って、マルメラーダというお菓子を作ってみます。前回の記事で書いた、マーマレードの語源になったというマルメロジャムをさらに煮詰めて固めたお菓子です。レシピは、こちらを参考にさせていただきました。

マルメラーダはポルトガルのもので、スペインでは同じ(ような)ものを、メンブリージョというようですね。

さて、書いてあるとおりに作っていきます。まずは、お湯で1時間ほどゆでてから、皮を剥いて半分に切ります。さくっと切れました。
種は、あとで使うので、とっておきます。

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これを小さく切って鍋に入れ、重量の8割程度のグラニュ糖と水、レモン汁を入れて火にかけました。1時間ほど実が完全にやわらかくなるまで煮る、とのことでしたが、ふだんコンフィチュールを煮る銅鍋を使ったので、水分の蒸発が多かったのでしょう、あっという間に水が足りなくなり、途中で何度も足しました。それでも、うっかりするとシロップがカラメルのようになって、タルトタタンのようなシブーストのような、おいしそうな香りがしてきて(焦げた、ということか)後半は、つきっきりでかき混ぜながら煮あがりを待ちました。

マルメロもカリンも、ご覧のとおり皮は緑がかった黄色、実はほぼ真っ白、なのに、煮詰めていくと赤色が顔を出すという不思議。今回も、こんな鮮やかな色になりました。

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これを、ハンドブレンダーでなめらかにつぶして、バットに広げます。

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小ぶりなカリン2つ(正味460gありました)で、15☓21cmのバット1枚ぶんのジャムができたわけです。粗熱をとってから冷蔵庫に入れて固めます。

さて、次は種です。化粧水を作ってみることに。

今回はマルメロではなくカリンですが、取り出した種はこんな感じです。

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一列に並んで取れます。かなり、ベトベトというかヌルヌルというか、このとろみが美肌効果をもたらすらしいのです。O.ヘンリーの小説に出てくるミス・マーサは、マルメロの種とホウ砂を鍋で煮込んだ、とありますが、私はホワイトリカーに漬けることにしました。

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マルメラーダは固まるのを待ち、種の化粧水もエキスが抽出されるのを待ちます。

これで、小ぶりなカリン2つはおしまい。
大きなカリンでシロップ作りは、後半の記事に続きます。


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