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Wien

4月下旬…と言っても、つい先週のことですが、週末、ウィーンへ行きました。以下はその時に撮影した写真です。

Schönbrunn
Schönbrunn
Schönbrunn
Schönbrunn
Sigmund Freud Museum
Sigmund Freud Museum
Museum Schubert Geburtshaus
Museum Schubert Geburtshaus
Café Frauenhuber
Café Frauenhuber
Foto Arsenal Wien
Foto Arsenal Wien
Foto Arsenal Wien
Innere Stadt
Innere Stadt
Innere Stadt
Innere Stadt
Innere Stadt
Innere Stadt

週末を利用した短い旅行でしたが、天候に恵まれた(晴天かつ気温が低かったので長時間屋外を歩き回りやすかった)ので、楽しい毎日を過ごすことができました。連日20000歩近く歩いたので、夜もグッスリ眠ることができて、非常に健康的な旅だったように思います。

実はウィーンは私の大好きな旅先で、東京から欧州に旅していた頃を含めると訪問回数は10回を下りません。その間いつも変わらぬ姿を見せてくれたウィーン…と書きたいところですが、コロナウィルス禍後初めて訪れた今回、ちょっとした異変に気づきました。
まずは、ともかく観光客が猛烈に増えたということ。特にそれが顕著に現れていたのは、環状道路内のInnere Stadtと呼ばれるエリアにある有名なカフェ(例えばDemelやSacherなど)の前に長蛇の列ができていたことです。かつて私が東京からウィーンへ来ていたのは、常に8月、もしくは12月末から1月頭というハイシーズンに当たっていました。その時のDemelやSacherは確かに混んでいましたが、並ぶということはなかったため、この長い列を見た時はやはり驚きました。最後の写真にもあるように、Demel近くの王宮前の広場では若干疲れた様子で地面に座っている人をたくさん見ました。

その一方で、今回は東アジア系の観光客を以前ほど見かけることはありませんでした。それでも中国や韓国の方の姿は時々見かけましたが、私の滞在期間中見かけた日本人といったら、到着後の空港にいたダークスーツの男性2人と、カフェにいた現地在住と思しき母子連れの4人のみでした。たまたますれ違わなかったのか、すれ違っても私が気づかなかっただけなのかもしれませんが、以前、目抜き通りを歩けば必ず目にした沢山の同胞の姿のことを考えれば、本当に少なくなってしまったような気がします。やはり昨今の円安が影響しているのでしょうか。欧州の街で何方か話す日本語が耳に入ってくると、なんともいえず懐かしい気分になるので、少し残念に思いました。

Innere Stadtが猛烈に混んでいる一方で、環状道路から出て裏通を歩けば、ウィーンの人たちのウィーンがそこにはありました。環状道路から2〜3本外側に離れた裏通りを北西から南西にかけて歩いたのですが、モーツァルトの時代の古い建物が並んでいたり、可愛らしいお店が小さな窓口を開けていたりして、そぞろ歩きするのがとても楽しかったです。また、ウィーンは全体的に平坦な土地だと思っていたのですが、この辺りは意外と勾配があり、道路が立体的に組まれていたりして、写真を撮るのが楽しい散歩になりました。

今回ウィーンへはLeica M2を持参しました。ウィーンでは約60年前に製造されたLeitzの古いレンズ(Summocron 35mm)を手に入れたので、テスト撮影も兼ねて専らこのレンズで撮影しました。前回投稿にも書きましたが、絞り開放で撮ると「球面SummiluxとSummaron F2.8の間くらい」というのが大雑把な第一印象です。「何を当たり前のことを言っているんだ。開放値を考えればそう並ぶだろう」と言われそうですが、まあ、そのあたりはどうぞ大目に見てください。いずれにしても、「どんなレンズを使ったとしても、私の写真は私の写真である」ということを、図らずも改めて確認する結果になりました。分かってはいるものの、期待しちゃうんですよね、やっぱり。

先週の今頃はシェーンブルン宮殿の背後に広がる広大な庭園を歩いていたんだなあと思うと、今すぐにでもまたウィーンへ行きたくなります。しかしながら、これからしばらく夫は仕事で忙しく、私も学期が進んで次第に詰んでくるので、旅行は当面おあずけなのでありました。