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写真について

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#LEICA

代替機

先日、常日頃愛用しているLeica M2を点検に出しました。特に調子悪い箇所はなかったのですが、このM2を入れたカメラバッグを肩からかけたまま一度転んでいるため、その時の衝撃の影響が心配だったので、思い切って出すことにしました。今までLeicaの修理と言えば、WetzlarのLeica Camera AGに直接送っていたのですが(何と言っても、ここが一番近いLeica修理店なので)、一昨年ここに夫がM7の修理依頼をした時、完了まで実に8ヶ月だか9ヶ月だかかかっています。さすが

2024年の写真 2.

昨日に引き続き、今日は35mm判で撮影した写真を12件選んでみました。 35mm判の写真は主にLeica M2を使用して撮影しています。今年春先に手元の機材を徹底的に整理し、長年「一度は使ってみたい」と思っていた第一世代のSummicron 35mmを購入しました。それにもかかわらず、今年後半Londonから帰ってきた後は専らRolleiflexで撮影しており、ほとんどM2もSummicronも使っていません。やはり風景を撮るとなると、私の場合、中判カメラで撮影したほうが圧

Josef Sudekのアトリエ

写真に興味を持っている方なら、一度はその名前を聞いたことがあるに違いないチェコの写真家がいます。その名はJosef Sudek。 彼がかつて住んでいた住居と、アトリエとして使われていた小屋は修復され、現在、それぞれ小さな写真美術館として公開されています。今回の旅ではそこへ行ってきました。住居(現・ギャラリー)へ行った時は開放値4.5という暗いレンズが搭載されたFlexaretを持っていたため、暗い屋内の写真を撮ることはできませんでしたが、窓が大きなアトリエはLeica M2

秋の終わりのプラハ

Jaromír FunkeにJosef Sudek、Jan Reichなど、チェコの写真家の大判カメラを使った写真の印象が強いプラハ。さすがに大判カメラは扱えませんが、私もできる限り大きなフォーマットで写真を撮りたいと考え、今までプラハへ行く時は常に中判カメラを持って行っていました。しかし、今回は気分を変えて35mmで撮ってみることにしました。今日ここに投稿した写真は、全てLeica M2とSummaron 35mm F2.8で撮影したものです。冬の中欧はプラハに限らず天気が

Leicaで撮るヴェッツラー

Leitz-Park Ernst Leitz Hotel Ernst Leitz Museum

2023年の写真 1.

今日も含め2023年はまだ4日残っていますが、「思い立ったが吉日」で今年撮った写真から「これは」というものを、35mm判と中判、それぞれ12件ずつ選んでみることにしました。本当は10件の予定だったのですが、まず選んだ35mm判の写真をどうしても10件まで削ることができなかったので、12件ということで。傑作が12件というよりは、そこそこの写真ばかりだったので上手く削ることができなかったというのがその真相なのですが…。 2020年早春にコロナウィルスが欧州に拡散して以降、今年は

Bad Ems

その生涯を閉じる前の約20年間、ドストエフスキーは断続的に何回もドイツを訪れています。一昨年とある本を読んで以来、私はその足跡を追うように毎夏ドストエフスキーが訪れた場所を旅するようになりました。最初はドレスデン(Dresden)、去年はヴィースバーデン(Wiesbaden)、そして今回はバート・エムス(Bad Ems)。 私とドストエフスキーとの付き合いは長く、最初に読んだのは大学進学を控えた高校最後の春休みでした。ドストエフスキーの小説は、その世界観を何某かの形で感受で

Wien

4月下旬…と言っても、つい先週のことですが、週末、ウィーンへ行きました。以下はその時に撮影した写真です。