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写真について

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#カメラのたのしみ方

Mannheim

先週に続き、今週はMannheim(マンハイム)へ行ってきました。 目的はこの街で開催されている写真家、August Sander、Albert Renger-Patzsch、およびRobert Häusserの特別展です。この街にはReiss-Engelhornの名が冠されたミュージアムコンプレックス(rem)があるのですが、そのうちの一つでこの特別展が開催されているということを知り、足を向けました。 ところが、何ということか、当該美術館は、ドイツではよく見かける「Te

家族の写真

昨日、近所を散歩した時にフィルム1本Rolleiflexで撮りました。 撮っている時は意識していなかったのですが、1本のフィルム12コマのうち、実に11コマに夫が写っていました(顔がはっきり写っているものはここへの投稿を見送りました)。その写真をPCの画面で見直しながら、ふと私は子供の頃家に何冊もあったアルバムのことを思い出しました。家族で旅行に行った時、入学式、卒業式…、そんな何か特別なことがあった時ばかりでなく、新しい洋服を下ろした時とか、友達が遊びに来た時とか、日常の

魔法の箱

今でこそ、そのアカウントを完全に削除し、eBayからは足を洗った私ですが、数年前までは「パトロール」と称し、毎日のようにeBayに様々な検索語を入力してカメラやレンズを眺めていました。そんなある日、私がふと見つけたのはイギリスのカメラ店から出品されているフランスで作られた木製のピンホールカメラでした。 「なにこれカワイイ」 確か「購入する」のボタンをクリックするまで1分とかからなかったような記憶が…。しかし、今考えれば、人差し指が動いたこの瞬間から、私とピンホールカメラとの格

Siena

夫にとっては母親代わり、私にとっては欧州の母である夫の遠縁の叔母が住むイタリアへ8日間ほど行ってきました。3月末のことです。叔母が住むのはフィレンツェですが、今回はその前にシエナに滞在しました。今日はその時撮影した写真を何件か選んで投稿しようと思います。 ギムナジウムの旅行で初めてイタリアに行って以来その魅力に取り憑かれ、その後何十年間にもわたり数えきれないほどイタリアを訪れている夫に「イタリアで最も美しい街」と言わせるシエナ。「シエナ」というその街の名からして、私には美し