【#私の学び直し】 元言語学院生、audiobookを聞いて学問へ帰る
最近通勤時間や家事の間などに「audiobook」を使う様になりました。「audiobook」というサービス名で、Amazonの「Audible」と同じ朗読で本を読む(聴く)サービスです。品揃えはAudibleのほうが良いですが、サブスク費用を抑えられるのがいいところ。
普段は写真を撮ってnoteに挙げていますが、中身は普通の社会人なのでビジネス書や実用書だって読みます。audiobookだと倍速再生も使ってどの本も3時間程で読破(聴破?)できる為、物凄い勢いで様々な本を接種することができます。しかも多くが聴き放題。少し前に興味を持った3DCGも、audiobookで聴いた本から手を出しています。
そんな状況で様々な分野の本を聴き漁っていたら、国立国語研究所の「日本語の大疑問」という本が聴き放題になっているのを見つけました。懐かしいなNINJAL。NHKに次いで知り合いの留学生の定番バイト先だったなと色々思い出に浸っていると、「そういえば、昔言語学で大学院まで行ったんだわ」というのをふと思い出しました。文系院生。MBAかと問われると押し黙るMA(Master of Arts)です。
言葉を科学する学問、言語学。翻訳と教育寄りの日英対照言語学が私の専攻でしたが、今となっては10年近く過去の話。あの時共に学んだ留学生たちが、今生きているのかすら不明な程縁遠くなった学問の世界が、チラリと顔を覗かせています。まさに深淵。
もちろんそんな怪しい書物がaudiobookになっている訳無いのですが、意外と見つかるのが市営の図書館。800番台(言語)の本棚に直行すると、修論にも使った書籍が埃を被っていたりします。紙の本は今更苦痛ですらあるのですが、早速数冊借りてきて現在読み進めています。
audiobookで実用書はイヤというほど聞けますが、内容を批判的に読み込み、脚注と参考文献を行ったり来たりしながら、内省や他の主張と比較してあれやこれやと考える読書というのは、単純な知識の接収よりも楽しいですね。それと同時に自分の知識が錆びついているのも感じます。自然科学程ではないですが流石に10年もすれば新しい知見もあるでしょうし、何より昔学んだ事が時と共に飛んでいます。
そんな訳で、昔ガチった言語学を少しずつやり直しています。図書館に行けばそれなりに書籍は手に入るし、当時から電子書籍化に躍起だったので、多くの書籍がPDFで手元に残っています。洋書や大学出版の薄い本にアクセスできないのが難点ですが、まだそんなレベルは良いかな。audiobookでもう一度できた「学ぶ」という習慣に、図書館を活用してローコストで「学び直し」を組み込みたい。とにかく今はインプットし直して、どこかにアウトプットがしたい、という欲求にかられています。
現在は完全に写真アカウントなこのnoteを、日本語を中心の言語枠としても活用していこうかなと考えています。関連する他のnoteやクリエイターさんともつながる事ができますし。普通の人は興味無いですかね。外国語に訳しにくい常識外れな受身形とか。「Agreeです」はまだいいけど「Yesです」は言わない方がいいよ、とか。外国語話者には「tooooooou, hoooooou」に聞こえる日本語、とか。
本来「学び直し」「リスキリング」は「今ある仕事に役立つ知識を取得する事」だそうです。闇の深淵が今の仕事にどう活きるのか、というのはあまり意識していないのですが、私が浸かっていた「翻訳・教育」という領域は、既に大事になりつつある「多様性社会の実現」という側面で非常に大きな意味を持っています。最近流行りのSDGsですよ。
そう考えると「社会問題の解決」は大体どの企業でも取り組んでいますし、そのための手法や解決策の考え方というのは、やり方は違えどある程度共通しているように思います。うまく行ったらそのうち資格取って起業とかしそう。あ、audiobookにその辺の本いっぱいあったわ。後で聴いとこ。