写真集:Pentax Q7 x Wtulens x クロスプロセス=楽しい
その昔、PentaxからQマウントのミラーレス一眼が出ていたことを覚えていますでしょうか。豊富なカラバリと手のひらに収まるサイズのレンズ交換式デジカメとして、一時期話題になったカメラです。
私の手許にあるのはQ7。冬物ジャケットならポケットに本体と交換レンズ2本が余裕で入るサイズ感。私が初めて買った一眼カメラで、愛着もあって手放さずに防湿庫に眠っていたのですが、この度コイツがもう一度日の目を見ることができました。
GIZMON Wtulensというレンズを手に入れました。あの写ルンですのレンズを使ったレンズで、トイレンズのような独特な写りをします。写ルンですと同じ32mmレンズもありますが、こちらはより広角なタイプのもの。元々は違うマウント向けに購入したのですが、Wturens自体はCマウントで設計されているので、C→Qマウントのアダプタを買えばQ7でも活用できます。付けてみたらびっくりする程ぴったり。本体カラーも相まって写ルンですさながらです。
F16のパンフォーカスで、Q7の場合35mm換算で約78ミリ。本物の写ルンですより暗くて遠いですが、シャッターを切るしか出来ない究極のスナップカメラの完成です。これを更にPentaxのカスタムイメージである「クロスプロセス」で撮ると、色設定が毎回ランダムになるため想像もできない撮影表現が出来ます。面白レンズで普通に撮っても面白くないので、私はいつもこの設定です。
PモードでISOもオートにして、何ならスクエアにしちゃって、普段しない撮影方法でよく歩く街を買い物ついでに撮影して歩くのは、まさにスナップ撮影って感じがして楽しいです。色味の確認はシャッターを切ってからしか出来ないという不親切設計も、自由な表現を楽しんでほしいというPentaxの思いなのだと感じます。
色設定がランダムだと、シーンによって欲しい色味があったり、想定外の色味がいい感じだったり、普段の撮影の為にも勉強になります。ちょうど写ルンですも品薄が続いていますし、フィルムをどんどん値上げしていきますし、たまに変化球でスナップを楽しみたいときには丁度いい組み合わせですね。
【撮影情報】
カメラ:Pentax Q7
レンズ:GIZMON Wtulens L
撮影場所:伊香保温泉、梅田、神戸