見出し画像

モバイルオーダーのススメ

こんにちは。CTOのkaminです。
スケートボードでオーリーができるようになりたくて練習中です。

我々Showcase Gigは飲食業の方々に向けたモバイルオーダーソリューション「O:der Platform」の開発と提供を行なっています。
ここでは「O:der Platform」で取り組んでいるモバイルオーダーを用いた飲食店と飲食店利用者の間で行われる注文と決済の連携について、直近の事例に基づいて説明したいと思います。

その前に今我々が置かれている状況についても触れさせてください。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大による4/8の緊急事態宣言に伴い、我々のサービスが持っていたこれまでの意味合いが大きく変わっていくのを実感しています。
まさに「変わった」ではなく「変わっていく」のだと感じています。
以前まではデジタル化による販売方法の進化と人手不足を課題とする省人化への進化を促進するサービス思想でしたが、そこに非接触やイートインの制限によるテイクアウト/デリバリーのデジタル化促進がより大きな要素として台頭しつつあります。
「アフターコロナ」ともいわれている一旦の収束を迎えた先の飲食店のあり様もこれまでとは変わっていくでしょう。


我々の最重要パートナーである飲食店の方々も緊急事態宣言以降、大変な思いと努力で毎日を過ごされており、誰も経験したことのないこの困難を乗り越えるべく、力強く活動されております。
我々も微力ながらサポートさせて頂き、そこでの最前線に立つ事で次々と出る新しい課題に日々挑戦しています。
これまで何気ないと思っていた飲食店での体験が戻ってくる事を願うとともに、事態の一日も早い収束、ならびに感染された方の一刻も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

モバイルオーダープラットフォームを支える構造

さて、ここよりは「O:der Platform」の説明をいたします。
現在我々のモバイルオーダーソリューションはレイヤーを3つに分けています。

a. サービスレイヤー (飲食店利用者が注文や実際に決済をする画面を提供)
b. プラットフォームレイヤー (注文データ、決済データを後段に連携し、メニューデータを前段と後段で連携させる)
c. オペレーションレイヤー (前段から流れてくる注文データを受け取り、適切な店舗の特定端末へ注文データを配信する)

注文データは a -> b -> c と流れていきます。
また、注文ステータス(注文受付、調理完了、お渡し完了など)は c -> b -> a と逆になります。
メニューデータは通常はプラットフォームレイヤーにあるメニューデータをマスターとして扱いますが、我々が連携するPOSレジではPOSレジにあるメニューデータがマスターとなる事があるので、POSレジからメニューデータを受け取り、それをモバイルオーダーソリューション全体で同期させます。

その中でもコアとなるプラットフォームレイヤーの「O:der Platform」で担っている3つのデータ管理について説明いたします。

1. 注文管理
2. 店舗管理
3. メニュー管理


どれも管理とついているように、データの管理、すなわち注文データ、店舗データ、メニューデータを統合的に管理する事で、飲食店利用者は自分の持つスマートフォンから注文をする事ができ、飲食店はその注文を受け取り、調理と商品の受け渡しが可能になります。
そしてそれには飲食店利用者側へのメニューの表示と、注文受付時に特定店舗の特定端末への調理指示の表示/印刷が可能となるメニューデータの同期が重要です。

我々は店舗内で流通するデータ(注文や会計、メニュー、端末情報など)をすべからくオンラインに上げて統合管理することにより、飲食店利用者へ次世代のUX提供が可能になると考えています。

テイクアウトサービスのPOSシステム連携について


POSシステム連携を行う上で要点は2点あります。
1. 店舗のPOSレジと連携し飲食店利用者からの注文データを「O:der Platform」を通してPOSレジに入れる事で、後続の調理〜提供に関するオペレーションをこれまでと変えない
2. 今後増えていく様々な注文チャネルからの注文データを一元管理できるようにする


それぞれにおけるシステム連携の特徴は我々のモバイルオーダーソリューションをご利用頂く事で可能となりますが、最初に行うべきはPOSレジとの連携です。
POSレジとの連携は依頼企業が用意しているネットワークとの接続から始まり、そこで各店舗のPOSレジと連携する事で、注文データやメニューデータの送受信を直接行えるようにします。
そもそものPOSレジとの連携は複雑なやり取りになることに加え、レジ締めのタイミングからそれをトリガーとして行われるメニューデータの一斉連携など、乗り越える事は多々あります。
次に注文チャネルの増加に備えるべく、Webの注文画面が今後他のチャネルにも注文画面として表示される事を想定し、UIやAPIを整備しておきます。

最後に

我々は2013年からモバイルオーダーソリューションを開発、提供を行っています。
これまでに得られたモバイルオーダーの知見とノウハウは社内に満ちており、経験豊富なメンバーがいるのは強みの一端です。
ただし、このオンラインとオフラインを繋ぎ、現実の業務をシステムに落とす事は常に新しい発見との遭遇に満ちています。
また、我々のモバイルオーダーソリューションをお客様に導入頂くという事は、我々がお客様の店舗オペレーションの一端を担わせて頂く事になり、それはすなわち正確で持続可能なシステムを安定的に供給するという事になります。
その為にもやりたい事は多くあります。

- 「O:der Platform」を支えるマルチクラウドも見据えた更なる可用性の向上
- 複数システムを跨いだ注文における分散トランザクションの実現
- モバイルオーダーソリューションとして店舗に提供する多数の端末の状態管理
- 飲食店を網羅できるメニュー構造の精緻化と汎用化
- ハードウェアも含めた多様化する注文インターフェースへの対応


おそらく上記以外にもこの新しく立ち上がったモバイルオーダーという領域では、オンラインとオフラインを繋ぐ開発を行うほどに今後もたくさんの歯ごたえのある課題が出てくると思われます。
その中には先端を走っている我々だけが必要としているソリューションもあり、それは今後モバイルオーダーが広がるほどに必要とされていくと考えています。

同時に我々はその新しく歯ごたえのあるオンラインとオフラインを繋ぐからこそ、これまでにはなかった、インターネット側から働きかけて解決したい課題を一緒に開発してくれる仲間を募集しています。
もちろんこの領域が最初から得意なメンバーは自分も含めて皆無でしたので、ジョインしてもらったらオンラインとオフラインを繋ぐ為に行う事や、その為の考え方などは徐々に体験(という言葉が相応しいと思っていますが)してもらいます。

例えば、オンラインから注文したデータが最終的に物理的な紙になって出てくる際、この「紙が出た」というレスポンスの正確性の担保についてもっと追求すべきと考えていますが、このような入り口から出口に掛けての現象を観察し、それを設計にイメージするのは楽しい事だと思いませんか?
まさに「オンラインとオフラインを繋ぐ」からこそ出てきた新しく未解決の課題と捉えています。

ぜひ一緒に 0->1 を作っていくのが好きなエンジニアから、1->10、10->100 のようなサービスのグロースを担うのが得意なエンジニアまで、様々なフェーズがある我々のサービスでの開発を一緒に楽しみましょう。
ご応募お待ちしております!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?