エンジニアリングマネージャーとしてジョインして、最初にエンジニアリングマネージャーの定義をした話
みなさんこんにちは! Showcase Gig でエンジニアリングマネージャー(以下、EM)をしている さとうだいすけ/@dskst9 です!2020/7に入社したばかりですが、毎日が楽しくて仕方がないのでブログ記事も書いちゃいます:D
さて、本記事のテーマはEMとしてジョインして最初にやったことについてのお話です。
前職では、某社にてエンジニアリング組織づくりとプロダクト開発の両方にコミットするスタイルのEMでした。Showcase Gig では、エンジニアリング組織づくりにフルコミットする予定です。それでは具体的に何をするかというと、実はまだEMというロールが確立されていなかったので、EMの定義から始めることにしました!
エンジニアリングマネージャーは何をする人か
EMは何をするのか?よく話題に上がりますが、明確な答えがあります。
それは、組織によって異なるということです。
たとえば、今回定義したEMの職務も前職とはまったく異なりましたし、Meetupなどでお会いするマネージャーの職務とももちろん異なっていました。これは、組織のフェーズや環境によって課題が異なることに起因します。組織のフェーズによってはEMはいらないということももちろんあります。
Showcase Gig の場合は、明確な課題感がありEMというロールを作ったという経緯になります。
組織の課題をヒアリングする
EMとしてまず行ったのは、組織の課題を整理するところからです。まずはCTOから課題をヒアリングさせていただきました。その後、プロダクト開発部門全員と自己紹介1on1という形で課題をお聞きする機会をいただきました。(お話してくださったみなさま、ありがとうございます!)
集めた情報から事実を抜き出し、類似するものをグルーピングなどしながら整理します。そこから、見えてくるものこそ"今、私がやるべきこと"でした。
今、エンジニアリングマネージャーは何をすべきか
組織には、さまざまな課題がありましたが、特に私が着目したのは人に関する課題、いわゆるピープルマネジメントという側面でした。
EMの役割において、ピープルマネジメントはひとつの軸にもなります。たとえば、エンジニアリングマネージャ/プロダクトマネージャのための知識体系と読書ガイドでは、ほかにもテクノロジマネジメント、プロジェクトマネジメント、プロダクトマネジメントという軸が紹介されています。
さて、ピープルマネジメントとは具体的に何をするのでしょうか? これをもう少し具体的にするため、エンジニアリングマネージャートライアングル(以下、EMトライアングル)を利用しました。
エンジニアリングマネージャートライアングルから定義する
EMトライアングルとは、EMの役割をグラフィックモデル化したものです。EMの役割は組織ごとに異なりあいまいなため、EMトライアングルを用いて役割を可視化します。EMトライアングルから、自社に必要な役割を見つけることがEMの定義の一歩目になります。
EMトライアングルは、中心にエンジニアリングを置いて、テクノロジ、プロダクト、チームでトライアングルを構成しています。トライアングルの空白を埋めている役割から今何をやるべきかを考えます。
エンジニアリングマネージャートライアングルの中から自分の職務を見つける
EMトライアングルの職務内容は広すぎるので、 Showcase Gig ではいますべてをやる必要はありません。
ヒアリングした課題から優先度の高いものを"今、私がやるべき職務"と定義しました。(下図の色付きの部分)
トライアングルからわかるように、今はTeamが重要です。たとえば、次のようなことが主な領域になります。
- チームビルディングを行い機能するチームを作る。
- メンバーのキャリア開発を行い成長を促す。
- 採用活動、面接担当などを行い組織を拡大していく。
- メンバーの成長目標に対しての評価、フィードバックをする。
- 社内外にマーケティング、広報活動を行う。
- 組織のビジョン、プロダクトのビジョンを語る。
- プロダクト組織を設計、構築する。
- プロダクト組織改善、チームを育成する。
- ヒト、モノ、カネなどの資源を管理する。
- ステークホルダーのエンゲージメントを高める。
- サービスインに至るまでのプロセスそのものをマネジメントする。
チームの一人一人が成長するために、そしてチームがより良いプロダクト開発をできるために、Showcase GigのEMは活動を始めました。まずは、特に課題感が強いチームビルディング、キャリア開発、成長目標の評価やフィードバックなどから初めていこうと考えています。
エンジニアリングマネージャーは組織とともに
前述の通り、EMは組織の状況に合わせてやることが変わります。Showcase Gigのように急成長している組織ならなおのこと変わるはずです。
職務を定義しておしまいというわけではなく、今の組織に必要なことからやっていきます!これから、よろしくお願いします;D
Showcase Gigで急成長するプロダクトを一緒に作る仲間を募集しています!
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