眠れる森の美女をめざしたわたしと珈琲の話.
その昔,珈琲中毒でして.
きょう何杯飲んだかわからなくなるくらいといいましょうか..
水でも飲んでるかのように.
寝起きの一杯からはじまり,一日中.
“味わって飲む” からは程遠い.
今思えばなんとも勿体無い..
20代半ばから30代半ば過ぎくらいまでそんな感じが続いてた.
いわゆる24時間戦えますかバリのあの感じ..
それに近いかたちで珈琲を飲んでいたんだろう.
それから何年もたった今.
飲まない日もあれば,味わって珈琲の時間を楽しむ,そんな豊かなカフェタイムを過ごせています.
あの当時,“ある事” をやめてから,
過剰なまでに欲することがなくなったのです.
それもとても自然なかたちで.
同じような状況の方に,講義にまじえて経験談としてこの話をしていた時のことを思い出しまして.
わたしもやってみよう〜と実際に試してくださる方もいたりして,
そうすると試した方々が皆口をそろえて
「自然と欲さなくなった〜」
そしてもうひと声,
「眠りがよくなった気がする」
と.
そう.
睡眠との関わり.
“ある事” をやめたらいいのでは..という結論にいたった経緯がここにあったのですね.
もちろん体質も人それぞれですし,私見ではありますが,その経緯について綴ってみたいと思いますっ
———
その “ある事” は
“寝起きの一杯” をやめること.
もうプラスワンありますが,まずはここから.
眠りについて深く考えることもなかった20代.
30代迎えた頃から少しずつひしひしとからだの変化を感じるようになって.
なんだか朝がとっても重くって.
寝つきはいいけれど,とにかく朝が重い.
そんなタイミングでアロマセラピストの勉強をはじめたことも相まって,こころとからだについて学んでいた頃,
“コルチゾール(糖質コルチコイド)” というホルモンの存在を知って.
あ,わたしはコルチゾールがうまく機能していないのかもと.
(すべてつながっていて,ピンポイントにここが原因ということはなく,ライフスタイルや自律神経などなどいろんなことが絡みあって起きていることですが,その辺りは割愛します)
コルチゾールはストレスから守るホルモンとしてよく知られていますが,目覚めにも関わりの深いホルモン.
起床の3時間前くらいから分泌されはじめ,目覚めの直前に多く分泌して目が覚める.
その直後には50%増えるという.
そう.
珈琲に含まれるカフェインも覚醒のはたらきがある.
目覚めの一杯というこのタイミングのカフェインは,せっかくのからだの機能を妨げちゃってるかもと.
本来この時間にカフェインは必要ないのでは.
さらにはカフェインには耐性がある.
目覚めのためのホルモンを妨げちゃって..
それは朝重いわけで.
カフェイン耐性までついてしまったもんだから,こんなガブガブ飲んでしまっているのか!
そんな気づきがあって,
“目覚めの一杯” をやめたのです.
そうは言っても出勤前のシャキッとスイッチみたいに飲んでたところもあったので,
はじめのうちは朝飲みたくなっても,せめて1時間経ってからというところからゆるゆるとはじめたのでした.
あんなにないとどうかあるみたいな頃が不思議なほどに,そんな気持ちは自然となくなっていった.
お昼ごはんがいつも13:00頃だったので,食後に美味しかったなーってふうっと飲むひととき.
15時のおやつと珈琲.
香り,味わい,器,空間..
豊かな珈琲時間が戻ってきたのでした.
プラスワンはご想像のとおり,なるべく夜(おやすみ4.5時間前くらいでしょうか)は飲まないようにする.
目覚めて14〜16時間後からじわじわ分泌はじめるメラトニンというホルモンによって,だんだん眠たくなっていくようにからだはできている.
起こさないで〜
とな.
これもゆるゆると実践継続中.
なんでも “過ぎる” (過剰) とバグってしまうもの.
バグったからこそわかる.ということもあるかもだけど,
心地よい選択をして,いい塩梅で過ごしてゆきたいものです.