The Scent of Jasmine ~ Akiko Endo Essay Blog
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ここから始まる新しい明日(あした)
澄んだ秋の空を見上げると、23年前の青く澄み渡った空に重なります。
初秋に入ると、あの衝撃的な事件の渦中で、命と向き合った一瞬一瞬が甦ります。
23年間、ドラマのような展開が待ち受けていましたが、今に至り、その一つ、一つが、かけがえのない人生の宝のように思えます。
どの艱難もかけがえのない体験でした。
私は人生を四つのphase(フェーズ)に分けています。
今は、人生最後の第四phase
From Late Summer to Early Autum
9月に入るとだいぶ暑さが和らぎ、明け方は18℃まで気温が下がるこの頃です。
ニューヨークのグロサリーストアの店先には、秋の花、菊の鉢植えが並びました。夜半には、窓を開けると、少しひんやりした風に乗って虫の音が聞こえます。かすかに秋の気配を感じます。
気持ちの良い爽やかな空気を感じる朝に、裏庭から出て、ハドソン川に添った遊歩道を北に向かって歩きました(Walking Exercise) 。裏庭は
Green Season Summer 2024
ニューヨークに夏がやってきました。眩しい陽ざしを浴びて、日毎に木々の緑が深くなっていきます。
緑に包まれて、心も清々しく、殊に木立のまにまに響く小鳥のさえずりは気分を一層軽やかにしてくれます。
ハドソン川には日毎、ヨットの数が増えてきました。長い冬が過ぎて、春の季節もつかの間に、春の花々の使命は終わり、今は初夏の彩りの花々が日を楽しませてくれています。
毎日、往復する通り道、足元には夏草の間
Season variations to Spring
早いもので、立冬から立春へと暦が移り、水温む春の陽気を感じる頃、鳥のさえずりが、高く朗らかに響きます。
この冬は、Throat infection(喉の炎症)のリカバリーに2か月近くもの時間を費やしました。まるで冬眠から覚めたように、いつの間にか季節は春、年々に、時間は速力を増して過ぎていくように感じています。
あっという間に過ぎたニューヨークの季節の移り変わりを、”season variati
Season varietions Winter - Snow
立春が過ぎて、春の訪れを心待ちにするある日、目が覚めると一面の銀世界が広がっていました。窓辺から見下ろすと、街路樹の枝は真っ白な雪綿に包まれていました。爛漫と咲く雪桜です。
清浄な白銀の世界に喧騒の街を静寂な街に一変させた、冬のお別れの贈り物。ひと時、雪と戯れる楽しい週末を贈ってくれました。
大雪に見舞われた景観を見ることも幾久しいものでした。
ニューヨークシティの白銀の世界をお届けします。
Spectacular Street Swimmers Plunge into Park Avenue!
2023年4月、パークアベニューにswimmerの超リアルな彫刻が展示され、話題となりました。私がこの野外アートギャラリーを実際に見たのは、今年の年明けの事でした。
実際ニューヨーカーは、オフィスに通う勤務圏内、そして居住地区のある生活圏から他の地域へは、アポイントメント等の用事がない限り、足を運ぶことは滅多にありません。
例えば、私の生活圏はChelsea地区~Soho地区~トライベッカ地区~
New Yorkより年末のご挨拶
2023年、最後のカレンダーをめくる日がせまります。
時は坦々と、一秒一刻を変わりない速度で刻んでいるのに、感覚的には、まるで流れ星のように一瞬に過ぎ去っていくかのようです。幾つもの流星の群れが、それぞれの命運を持って宇宙を駆けているようです。
たくさんのことを伝えたい、語りたい、と思っているうちに、心の中にたくさんの思い出のファイルだけが積み重ねられています。
旅重ねて、空を駆けているうちに、
『マメナシの木の前に再び』
22年目の今日、「Survivor Tree」の前に立つ。
September 11, 2001。すべてが崩れ去った焦土の下から救い上げられた、
一本のマメナシの木。
9年の歳月、植物園の専門チームの手厚い治療を受けて、幹に生々しく傷痕はとどめていても、新しい枝に緑の葉をつけて、慰霊の場所、メモリアルに帰ってきた。
「Survivor Tree」と呼ばれ、苛まれたNew Yorkerの心の、希望と
Next Chapter, ここから始まります。
2023年晩秋のニューヨーク、黄金色の落ち葉が足元を飾り、枯れ葉たちの触れ合う音も秋の名残りを歌うようです。
大変長いご無沙汰を致しました。22年前の復活の旅路が去来するかのように、2023年春、2年半ぶりに、自分の足でパリのシャルル・ド・ゴール空港の長いコンコースを軽やかに歩いた感動は忘れられません。
Next Chapterはここから始まります。私の最終章を1ページづつ綴り、ニューヨークか
「The scent of Jasmine, Essay blog by Akiko Endo」再開します
『2001年秋、Jasmineの香りが、私に新しい人生を運んできた。』
壊滅の焦土に白い粉雪の舞う、暮れ迫る日を思い出す。
先の見えない不安な心に灯してくれた、勇気と無言の励ましを感じながら、
巡る季節に、一瞬、一瞬の感動と軌跡が綴られてきた、遠藤明子のエッセイブログ「The scent of Jasmine ジャスミンの香り」を再開します。
2010年から2021年までに綴られたこれまでのブ