【KAORIUM導入インタビュー】箱根関所 旅物語館さま:KAORIUMはお店とお客様をつなぐ貴重な接客ツールに!
日本を訪れる外国人旅行者数が急速に戻る中、集客力アップのため新たなアプローチを行う小売店や飲食店が目立ち始めています。箱根・芦ノ湖畔にあるレストラン併設の土産物店「箱根関所 旅物語館」さまもそんなお店の一つ。2024年3月に全国30銘柄の日本酒を楽しめる利き酒コーナーを設置され、それと同時にソムリエAI「 KAORIUM 」を導入いただきました!
ソムリエAI「KAORIUM」は、表現がむずかしい日本酒の風味をわかりやすい言葉で表現するAIツール。日本語だけでなく、英語と中国語(簡体字・繁体字)にも対応しています。今回は、箱根関所 旅物語館さまにKAORIUMを導入いただいた背景や活用方法、お客さまの反響などを伺ってみました!
今回お話を伺ったのは……
箱根関所 旅物語館 総支配人 原木和成さま
株式会社静鉄リテイリング 観光売店事業部 副部長も兼務。普段はオフィス業務が中心ですが、時々接客もご担当。フレンドリーな笑顔でお客様を迎えられています。
ソムリエAI「KAORIUM」導入の背景は?
箱根関所 旅物語館は、歴史観光スポット「箱根関所」のすぐ近くにある土産物店です。芦ノ湖をめぐる遊覧船の発着所に隣接し、さらにレストランとそば処を併設しているため、多様なシーンでご利用いただいています。駐車場は大型バス14台分のスペースを確保しており、ツアーや団体のお客様が多いのも特徴です。
コロナ後は海外のお客様が6割強を占めるようになり、日本の食文化を楽しめる取り組みを考える中、辿り着いたのが体験型コンテンツである「利き酒コーナー」の新設でした。日本酒サーバーは、箱根エリアでは最多となる5台用意し、全国から厳選した30銘柄をそろえました。500円で3種、800円で5種を試飲でき、気に入った日本酒はその場で購入することも可能です。日によっては40名以上の団体様のご利用もあるため、試飲スペースはゆとりを持たせ、バーカウンターとベンチを設えました。
なお、利き酒コーナーの設置にあたっては無人化が前提でした。というのも箱根は労働人口が減り続けているうえ、当店への交通手段は車かバスしかありません。さらに冬には雪が降るので、人材確保がとても難しい土地柄なんです。そのため、利き酒コーナーには人員を配置せず、コップなどは自動販売機で購入するスタイルとしました。
KAORIUMも無人化の一環で導入しました。当社の役員が何かの記事で知り、僕に教えてくれたのがきっかけです。気分から日本酒を選べることに「何と画期的なんだ!」と衝撃を覚えましたね。何よりもKAORIUMがソムリエ役をしてくれるので、スタッフがいなくても、お客様がご自身に合った銘柄を選べることに魅力を感じました。さまざまな側面から、利き酒体験がより充実すると考え、導入に至りました。
KAORIUMの活用方法を教えてください
タブレットはバーカウンターに2台設置し、片方は常に英語に、もう片方は状況に応じて日本語 or 中国語に設定しています。お客様ご自身で自由に操作していただけるよう、使い方がわかるPOPをタブレットの側に置いています。
今のところ、利き酒の1杯目を選ぶ時にKAORIUMを使う方が多いです。おすすめとして提案される銘柄に番号を振っており、外国人のお客様はその番号を覚えて、日本酒サーバーから目当てのものを注がれています。
なお外国人のお客様はほぼ全員が「気分(Mood)」から選ばれています。日本の地理にそこまで詳しくないためか、「産地」から選ぶ方はほとんどいらっしゃらないですね。ちなみに利き酒は欧米のお客様から人気が高いため、それに比例して、KAORIUMを活用されるのも欧米の方々が中心です。
実際に導入してみて、お客さまの反応はどうでしたか?
画面をタップするだけで、ピンポイントで自分好みの銘柄が見つかることに皆さま驚かれています。そもそも30種類もあると、何を選んでよいかわからず、困ってしまう方がほとんどです。そんな中、AIからおすすめの銘柄が提案されると「じゃあ飲んでみよう!」という気持ちになるようです。“選んでもらう”ことで納得感が高まるのかもしれません。
日本酒サーバーの側にも各銘柄を説明するPOPを設置しているのですが、味やアルコール度数などの基本情報のみということもあり、外国人のお客様にとってはイメージが湧きづらいようです。KAORIUMは日本酒の特徴をさまざまな言葉で表現してくれるので、知識がなくても想像しやすいのが良いですね。
導入によって、効果は感じられましたか?
お店とお客様の距離が近くなったのは間違いないです。利き酒コーナーは基本的に無人ですが、海外からの団体様が来店される際などは、社員が接客にあたることもあります。そんな時、KAORIUMがあることで「タブレットをトライしてみて!」と気軽にお声がけできるんです。
僕を含め社員は英語が苦手なので、KAORIUMがなければ話しかけるのは相当ハードルが高いと思いますね。お客様と一緒にタブレットを操作することも多く、自然とコミュニケーションが深まります。KAORIUMは接客のツールとしても抜群です!
また、お客様にとってKAORIUMそのものが目新しく映るようで、「これ見て!」と、お連れ様に教えられるという方が目立ちます。結果として、利き酒を楽しむ方が増えるなど、うれしい効果が現れています。
今後、KAORIUMに期待することや、活用したい場面などありますか?
日本語、英語、中国語以外の言語にも設定できたら良いですね。当店にはさまざまな国のお客様が来店されるので、種類が多ければ多いほど助かります。特に、フランス語、タイ語、韓国語を導入していただけると有り難いです。
レイアウトの変更含め、タブレットの置き場所については検討の余地ありですね。また、日本酒サーバーの上にある日本酒マップとKAORIUMを連動させるような取り組みも行っていきたいと考えています。
ソムリエAI「KAORIUM」のご導入により、外国人のお客様への接客ツールとしてお役立ていただいている様子が伺えました!またフランス語やタイ語といった言語の導入については、ぜひ検討させていただければと思います。原木さん、ありがとうございました!
日本酒ソムリエAI「KAORIUM」が愉しめるお店は、こちら でもご覧いただけます。
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