カフェを開業して、一番意外だったこと
カフェを開業して一番意外だったこと・・・
「カフェがそこにあるから入る」「バリスタの淹れたうまいコーヒーが飲みたい」「スペシャルティコーヒーが良いな」という人たちは、
本当に一握りだということ。
これを聞いて「当たり前やん」と思ったあなた、
優秀です。
笑
みなさんは、一日を過ごす上で何杯コーヒーを飲みますか?
私は朝起きて、メイクしながら、通勤しながら、お店ついて、勤務中、夜リラックスしながら・・・
こうやって、いざ文字にして見てみると本当にカフェイン中毒ですよね。
私を含め少なくともコーヒーを仕事にしている人は水よりもコーヒーを飲んでいる人たちばかり。
つまり何が言いたいかというと、そんな人間がコーヒーを商売にしたら、ギャップに驚くのは当たり前ということ。実は、コーヒーを仕事にしている方とお話すると必ずと言っていいほどこのギャップにやられたよね〜という話で一度は絶対に盛り上がります。
コーヒー屋さんを出せば、その街に住んでいる人たちは必ず来るやろ。といったあまりにも浅はかな理由で、不動産契約までしてしまうという、とんでもなく無知野郎です。笑
そして結果は、皆さんもう安易に想像がつきますよね。
オープンしたのにお客さん全然こないという大変恐ろしい現実が待ち構えていました。
完全に集客というものを甘く見すぎていました。
少なくとも、オープン一ヶ月前から、地域の方向けにチラシやクーポンを配って宣伝するのはマストだし、ネット上ではオープン前からお店が出来上がって行く過程を発信したりするべきでした。
前回、立地で失敗したという記事を出しましたが、オープン前にあまり告知をしなくても来てくれるのは、最初から都心などの一等立地に出せたお店や、そもそもオーナー自身が何かしらで有名人の場合とかのみなんですよね。
蔵前や、清澄白河、中目黒渋谷界隈の100m以内に何軒カフェあるの。って思った経験ありませんか?
「カフェ巡りをしてくれるエリア」に出すことは想像している以上に本当に重要なんです。
サードウェーブのコーヒー文化がすでに浸透した街やエリアに出した方が色々話が早いですよね。
下の画像は、
東京のカフェをsns上で発信していて、日本一の会員者数のカフェコミュニティを運営されている方が配布している「カフェmap」です。
青い丸がその方が実際に巡って、紹介しているカフェ。
SNSで見かけるカフェはこんなに集中してるっていうことがよく分かります。
ちなみにうちのお店はほぼハートの場所です。(詳しくはお店の近くの町中華)
大田区、青い丸ゼロじゃない?
私の場合は特にカフェ業界に知り合いが多い訳でもないので、全て一から手探り状態だったので、本当にたくさんの時間を無駄にして来たし、的外れなこともたくさんして来ました。
お店をやる前は、色々な地域からたくさんのお客さまが来て欲しいと思っていたし、そう思って今まで外に向けた発信も続けて来たし、少しでも興味を持ってもらえるメニューや新しい施策を考え続けて来ました。
それは今後も、もちろん変わらないと思います。
しかし、それが全てになってはいけないと思っています。
”SNSに載せるためのカフェ”を目指している訳ではありません。
あくまで「美味しいコーヒーをみなさまに届ける」ことを一番に。
雑色はビジネス的に考えると
もちろん良い立地とは言えませんが、
わざわざ都心に出なくてもscentにいけばこんなに美味しいコーヒーが飲めるんだよってことを地域の皆様に思ってもらえるように今後も精一杯精進していきます。
そして今一度、
scentのコーヒー屋さんとしてのあるべき姿を考え直して、
お店を創っていきたいと思っています。