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ステキな漫画『スインギン ドラゴン タイガー ブギ』に、ステキな本屋で出会う
2020年秋。神楽坂の『かもめブックス』さん。奥にあるマンガコーナー。
「気になるなら、買ってみたら?」
妻に言われてジャゲ買い。『ジャケ買い』ってもう死語!?
何も知らずに購入したのが、『スインギン ドラゴン タイガー ブギ』の1巻。先日『第24回 文化庁メディア芸術祭』のマンガ部門新人賞に輝いた作品!
この作品とぼくを結びつけてくれたのは、本屋さんだと思うのです。
昭和26年、米軍占領下にある日本。
福井から姉の仇「オダジマタツジ」を捜すために上京した少女・とら。
そこで彼女が出会ったのはジャズだったーーー。
戦後日本をうたごえで駆け抜けた少女のスインギン&グロウイングアップストーリー開幕!
『スインギン ドラゴン タイガー ブギ』1巻の背表紙より
『ジャケ買い』という魅惑の行為
長らくその感覚さえ忘れていた『ジャケ買い』という行為。CD全盛の時代は、一度や二度、誰しも経験あるはず。
ジャケットだけ見て購入する、あれですよ!あれ!!
ぼくなんか、CDはもちろん、レコードをせっせと集めていたころは、お目当てのレコードとは別に、なんとなく買ってしまう『ジャケ買い』枠のようなものがあった気がします。
もちろん、ハズレもあるんのだけれど、思わぬ出会いもあったりして。。。そういった楽しみ方って、デジタルが普及してから減った気がします。セレンディピティってやつ?(ウディ・アレンの映画にもありますね)
ステキな本には、ステキな本屋さんで出会う
で、『ジャケ買い』って、何が決め手なんだろうって、今回改めて考えたんです。
『スインギン ドラゴン タイガー ブギ』の場合……
昭和感まんさいな、表紙の雰囲気か。
ジャジーな男たちの姿か。
はたまた、そんな男たちに囲まれるおぼこな女の子に惹かれたのか。
いや、モッズの習性で『スインギン』という言葉がただ気になったのか。
数百と並べられたマンガのなかから、なぜ目に留まったのか、手に取ったのか、まったく不思議なのです。
だからもう、『かもめブックス』さんがぼくを動かした、としか思えないわけです。これはもう、その場所の持つ磁力としか言いようがありません。
磁力を感じる前提には、その場所への信頼感や安心感のようなものがある。思えば、『ジャケ買い』するときは、レコード屋も、CD屋も決まっていた気がします。
セレンディピティに身をゆだねられる『場所』って、大切なんだなぁと思うのです。
本屋も飲み屋も、ライブハウスも映画館も……みんなそうですもんね。
『スインギン~」のとらちゃんの物語にも、セレンディピティが欠かせない要素になっていますよね。
次回、『スインギン ドラゴン タイガー ブギ』の魅力についても書いてみます。
▼『スインギン ドラゴン タイガー ブギ』▼
▼ちなみにアニメーション部門の大賞は
大好きな『映像研には⼿を出すな!』▼
▼ライブとJAZZバンドについて書いた記事▼
▼おススメの本屋さん『かもめブックス』。コーヒーもおいしい▼
シナリオ・センターは、1970年に優秀なシナリオライター・脚本家、プロデューサー、ディレクターの養成を目的に創立。
ジェームス三木さん、内館牧子さん、岡田惠和さんなど700名以上の脚本家、小説家を輩出するの学校です。地味にすごい。今年、51年目。
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