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創作は楽しい! だから書く! ための『シナリオ・センターが伝える 14歳からの創作ノート』つくりました

シナリオ・センターのあらいかずきです。
大人だけではなく、子どもから楽しみながら物語つくりができるようになったちゃう一般書を出そうということで、KADOKAWAさんと一緒に『大人になっても「書くこと」を好きでいたい君へ シナリオ・センターが伝える 14歳からの創作ノート』という書籍を作りました。6月19日発売です。

まずは表紙! 物語つくりが楽しくできるようになる、そんな雰囲気が伝わってきます。


物語つくりを、悩むのではなく楽しく続けたい! そんな気持ちに応えました

物語を書いている、あるいは、物語を書きたいと思っている皆さんは、当然ですが物語を書くことが楽しくてしょうがない方だと思います。書くまえの想像、いや妄想なんて楽しくて楽しくてたまらないのではないでしょうか。
物語は書くことも、書こうとしてあれこれ考えることもめちゃくちゃ楽しいものです。

物語つくりは、私たちの心を捉えて離さない魅力に溢れています!

ですが、いざ書いてみると思うように進まなかったり、自分が考えたアイデアやストーリーがありきたりに思えたりして、書くことを楽しめなくなる時があったりします。

それって実は、自分へのハードルがいい感じに上がっているときなんです。 だからこそ、そのハードルで転倒せずに(!) 飛び越えることができれば、物語つくりはどんどん楽しくなるんです!!

では、どうすればそのハードルを飛び越えることができるのか?
そのためにプロの脚本家や小説家が使っている表現技術を身につければいいのです。だって、プロの作家の人たちは、子どもの頃から好きだった物語つくりをず〜〜〜〜〜〜〜っと続けている大人の代表ですから!

とはいえ、プロが使っている表現技術なんて、自分に身につくの? と思うかも知れません。そこで『シナリオ・センターが伝える 14歳からの創作ノート』では、いま14歳の皆さん、これから14歳になるみなさん、そしてかつて14歳だったみなさんに、700名以上のプロの作家が誕生しているシナリオ・センター式の物語のつくり方を、わかりやすくお伝えしています! さらに、マラソンの伴走者のように本書がみなさんに寄り添いながら、実践的に考え進められる建てつけにしています。 
理屈を理解するだけではないから、みなさんの頭と腕と眼は「作家の頭と腕と眼」に変わります。楽しみながら、物語の大海原にみなさんの想像力の舟を進ませてください!

14歳からの〜としたのは、なぜか?

世の中には、創作のノウハウ本は山ほどあります。ですが、子どもから大人までを対象にした創作本はあまりありません。
あったとしても、やけに子どもっぽいか、タイトルに年齢が入っているだけで、特に対象年齢にわかりやすくないものだったりします。

「そこまで言うなら、それほどの本なの!?」と思うかもしれません。

そもそもシナリオ・センターとは、こんなところです。

シナリオ・センターは、1970年に優秀な脚本家やプロデューサー、監督や小説家を養成することを目的に、新井一によって創設された脚本家の養成学校です。第一線で活躍する脚本家や小説家は、700名を超えています。連続ドラマの約7割を、シナリオ・センター出身の脚本家が執筆。直木賞作家やミリオンセラーの小説家、映画監督も輩出しています。控えめに言っても、すごい実績です。日本にこんな学校は他にありません。世界でも稀でしょうか。

『シナリオ・センター式 物語のつくり方』
序章「創作の地図を手に入れよう」より

本書でも、シナリオ・センターの創設者であり、私の祖父でもある新井一が体系化させた「シナリオの基礎技術」をもとにしています。なので、お伝えする表現技術はプロ仕様の技術です。

さらに、シナリオ・センターは2010年から小・中学校への出前授業として、キッズシナリオという活動をしています。のべ5000名に実施しているのて、子どもたちに伝える術も蓄積してあります。個人的にも、子ども向けの創作本をつくりたいと、ずっと思っていました。

それでも、前著『シナリオ・センター式 物語のつくり方』を読まれた方は、こう思うかもしれません。「それ、すでに本にまとめてますよね? なら『14歳からの創作ノート』なんて必要なくない?」。まぁ確かにそうなのです……
そうなのですが! やっぱり同じではないんです。

・『シナリオ・センター式』は、より魅力的な物語を書くための本
・『14歳からの創作ノート』は、楽しく物語を書きつづけるための本

どちらも結果的には、魅力的な物語を書けるようになるのですが、目的が異なります。さらに!
・『シナリオ・センター式』は、「創作の地図」を明らかにすることで、創作に必要な表現技術をヌケモレなく紹介する本
・『14歳からの創作ノート』は、創作に必要な表現技術を4つの島を巡って身につけ、読者のみなさんの頭と腕と眼を作家仕様にする本

14歳もあるので、子供っぽいのかなと思うかもしれませんが、『14歳からの創作ノート』の方がより実践的なのです!

創作本って読んでみるけど、結局自分の作品に活かしきれない……という声を聞くことがあります。でも、本書は違います。物語をつくるために、何を、どう考えるのかだけではなく、物語つくりのどのタイミング(いつ)で、考えるべきことは何かを、ナビゲーションしていきます。

そういった意味でも、新井一の『シナリオの基礎技術』『シナリオの技術』『シナリオ作法入門』やフォルムアート社さん系の本にもない実践的な要素が入っています。

物語つくりに必要な「作家の頭と腕と眼」を鍛える

物語を楽しくつくるためには、自分の思うままに書いていくのも一つの手です。ですが、ある程度のところまでくると、「なんだか、同じような話ばかり」「いつも同じところでつまずく」「どういうわけか、最後まで書けない」など、壁にぶつかります。
そういう状態が続くと、楽しくない。さらにもったいないことに「自分には向いてないのではないか」と思って、物語つくりから遠ざかってしまいます。ですが、それは向き不向きでも、才能のあるなしでもなく、表現技術が足りないだけです。表現技術は、その名の通り技術なので誰にでも身につきます。
つまり表現技術を身につけることで、頭も腕も眼も作家仕様になってしまえば、誰でも魅力的な物語が書けるようになれます。物語つくりをずっと楽しめるというわけです!
そのため本書ではみなさんの頭と腕と眼を、「作家の頭と腕と眼」にしちゃいます!

・「作家の頭」とは、物語のつくり方を理解し、物語のアイデアを考える頭
・「作家の腕」とは、あなたが考えたアイデアを、物語の形にする腕
・「作家の眼」とは、人や社会やものごとを眺め、あなた独自の視点を物語に加える眼

シナリオ・センターが伝える 14歳からの創作ノート
「はじめに」より

4人の登場人物と一緒に、「マジカル・ミソ帳ツアー」に出発!

『〜14歳からの創作ノート』では、みなさんの頭と腕と眼を、「作家の頭と腕と眼」にするために4つの島を巡ります。その名も「マジカル・ミソ帳ツアー」!
・「登場人物を生みだす島」
・「登場人物を動かす島」
・「登場人物を投入する島」
・「登場人物を変化させる島」
の4つです!

Amazonの紹介ページより

そのツアーをどんな風に巡るのかというと、『シナリオ・センターが伝える 14歳からの創作ノート』では、4人の人物が登場します。その登場人物たちと一緒に、みなさんはツアーを巡ります。
・物語つくりを、昔みたいに楽しめない小早川 光(こばやかわ ひかる)
・部活や勉強が忙しくて、創作の時間が取れない真嶋修二(ましま しゅうじ)
・頑張っているのに、思うように書けない大田垣さやか(おおたがき さやか)
・物語を書きたいけれど、少し自信を失っている村田理三郎(むらた りざぶろう)

もしかしたら、みなさんと似たような悩みを抱えている4人かもしれません。この4人と一緒にツアーを巡り、読み終わったときには「あ、こうやって考えていけば、物語が楽しく書けるのか!!」
と大満足のツアーになること間違いなしです!

さぁさぁみなさん!
寄ってらっしゃい、見てらっしゃい!!
「マジカル・ミソ帳ツアー」が〜 はじまるよ〜!!!

本書のイラストは、イラストレーターのオビワンさんが担当してくれました

書店で見かけたら、手にとってみてくださいませ!

大人になっても「書くこと」を好きでいたい君へ 『シナリオ・センターが伝える 14歳からの創作ノート』(KADOKAWA)2024年6月19日より発売!

『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』(日本実業出版社)2023年7月28日より好評発売中。おかげさまで、6刷3万部!


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あらいかずき/シナリオ・センター
シナリオ・センターは『日本中の人にシナリオをかいてもらいたい』と1970年にシナリオ講座を開始。子ども向けキッズシナリオも展開中。アシスト、お願いします!! https://www.scenario.co.jp/project/kids_assist/index.html